2021年4月27日(火)
本日は津照寺に向かいます
御厨人窟入口
遍路小屋(休憩所)
今日は遍路小屋について少し。
遍路小屋は歩き遍路が遍路道の札所間で休憩できる場所です。このブログでも何度か紹介していますが、その種類には大きく分けて4種類あります。
1は私が勝手に公式とか言っているヤツです。
これは徳島県出身の建築家歌一洋氏が推進している遍路小屋設置のプロジェクトにより設置されたもので、建築家だけあって各所様々なデザインの小屋になっているのと、ヘンロ小屋ノートという思い出ノートみたいな記録帳がたいてい置いてあります。
見かけたから是非入ってみてください。現在57ヶ所あるそうです。
「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会トップページ 2019.03.28
2や3はある意味お接待ですね。土地を使い、休憩所の設備を整えているものです。小屋までいかなくても椅子だけでも本当にありがたいです。
4はお遍路専用ではない場合もありますが、お遍路さんもいるのでこの辺に休憩所を、という意図が感じられる場所にあったりします。
こう言った遍路小屋がないと休憩するのに困る場所がたくさんあります。そろそろ休みたいという時に目の前に現れる休憩所は本当にありがたいです。これがないとなかなか休息が取れません。
毎日感謝しています。ありがとうございます。
津照寺へ出発
さて、昨日に続いて今日も楽勝コースで。ホテル明星の朝食は7:00なので、少しゆっくりです。この後コーヒーが出てモーニングセットみたいな朝食でした。何だか久しぶり。7:45に出発。
今日は風があまりなく快適です。水平線を見ながら進みます。岬の反対側は民家や集落がポツポツあり、あまり寂しくはありません。
室戸岬港を過ぎます。
崩壊したままのアパートらしき建物がありました。放置状態のようでした。
また小さな港がありました。この辺りは小さな港が岬の反対側を含めて多いです。磯の香りがします。たいてい鳶がピーヒョロヒョロと鳴いて飛んでいます。
また港が。ここを過ぎるとすぐに第25番札所津照寺があります。ホテル明星から7㎞ほどの距離です。
津照寺に到着
山門が見えてきました。到着です。
到着と思ったらこれです。お寺は高台や山の上がかなり多く、着いたと思っても油断できません。必死に階段を上がります。
ヒーヒー言いながらやっと本堂に到着。お参りします。本堂は洋風の建築ですね。
本堂横からの景色は良いです。大師堂もお参りし、御朱印をいただいて次の札所に向かいます。
四国では歩いているとこういう無人販売所?がたまにあります。1袋100円。
激安ですが重くなるので無理。バラ売り希望。3個100円でもいいのでお遍路さん向けに用意があると買います。
最近は毎日ですが宿周辺で必死にポケスト回しても午前中にはモンボが枯渇してしまいます。
ポケ活は厳しい状態です。遍路やりながらポケ活はボール確保との戦いです。
次は金剛頂寺を目指して歩きます。
何だかわからない亀。バス停の待合所のようでした。
簡単な字なんだけど、知らないと読めない。
このお遍路さん休憩所は企業が提供しているようです。ここを右折して山に向かいます。そう、ここもまた山道です。
標高は多分200メートル弱なんだけど、ここもそれなりに急坂なので疲れます。
金剛頂寺に到着
そしてお決まりの階段。
第26番札所金剛頂寺にお参り。実は今日の宿は金剛頂寺を予約していましたが、この時点で時間は昼過ぎ。
チェックインはまだまだなのでジム潰して、お寺の中を散歩して時間潰そうと思ったんだけど、とりあえず宿坊で荷物預かってもらおうと訪ねたら、宿坊のおばちゃんが「まだ早いので、時間がもったいない。もっと先まで少しでも進んだほうがいい」と言われ、宿坊をキャンセルし、他の宿を探すことに。
少し先の吉良川町にある「古民家の宿 蔵空間蔵宿」という遍路宿を急遽予約。先に進んでみることに。
再び怪我
で、ここでトラブル。金剛頂寺から下山する遍路道は登りより急坂な上に悪路。転ばないよう慎重に歩いていたんだけど、滑った。
その拍子に左腕に大きな擦り傷を負ってしまいました。先日の右脚の傷は瘡蓋になりもう癒えましたが、また新しい怪我をしてしまいました。ヒリヒリ痛く、なかなか血が止まらないまま下山。
下山したところに「食遊 鯨の郷」という店があったので、とりあえず入りランチ。そして傷口を水で洗い流しました。
うどんとマグロの漬け丼セット。四国ではうどんばかり食べてます。ごちそうさま。
と、ここでまたミス。店を出た後、店員さんが追いかけてきて、金剛杖を持ってきた。
私も女房殿も気が付かず、怪我したことと言いやはり疲れていることを実感。
これもまた読めない。
蔵空間蔵宿
吉良川町に入り、とりあえず宿を探して来てみると、なかなか凄い感じ。一部はカフェになっているようです。蔵空間蔵宿という宿です。
通された部屋は離れ一棟丸々全部。え?ここ?という感じの場所で、部屋は3部屋に分かれているけど、玄関や廊下を全部合わせると余裕で30畳はあるでしょう。
広過ぎ、そして古民家の良さが伝わる場所。予想外の素晴らしさに驚き。古民家ではあるけど、しっかりとメンテナンスされており、非常に清潔で過ごしやすいです。
更に女将さんに消毒液とガーゼをいただく。本当にありがとうございました。周囲に薬局とかないしマジで感謝。
ちょっと町を散歩してみることに。
吉良川町は江戸期より林業が盛んで、明治に入ると木炭の生産が始まり、大正時代には良質な備長炭を産出したことから商家や廻船問屋で大きく繁栄し、その歴史的街並みが今なお残る町です。
国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されているとのこと。落ち着いた、そして良い雰囲気を感じる小さな町です。金剛頂寺の宿坊に泊まらないで良かったかも。結果オーライ。
吉良川町って小さな町で人口は2000人少々。吉良川町だけの話ではないけど、私のような知らないおっさんが一人で歩いていても、子供達は「こんにちは!」と声をかけてくれます。遍路の格好をしていなくてもです。
東京ではあり得ない話。東京の教育方針は知らない人には口を聞くな!ですが、四国では知らない人にも挨拶をしよう!のようです。
これは新鮮だし、良い方針だと思いますね。
蔵空間蔵宿は普通の民宿よりほんの少し高い料金だけど、古民家体験と、広々とした部屋を考えると充分すぎるくらい満足。
丸い木の桶風呂なんか初めて入った。
期待してなかったけど、ポケスト1有り。モンボ回復には程遠いので、ケイコウオはほとんど捕獲しませんでした。
本日の弘法大師様からのプレゼントはこちら。うーん、まあいいか。ありがとう弘法大師様。
明日は高知県は雨ですが、とりあえず次の札所である神峯寺に向かいます。
ただ、ここは標高400メートル以上の山の上。雨だと危険なので、状況により麓にある宿までのコースになるかもしれません。怪我もしちゃったので無理はしないつもりです。
13日目
本日の歩行距離 20.7㎞
累計歩行距離 315.8㎞
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