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【歩き遍路検証3】どんな遍路用品が必要だったのか?

 実際に持って行った方が良いと思えたお遍路用品の検証

 

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歩き通し打ちの際に必要であった遍路用品は何だったのかを検証してみたいと思います。私が購入した遍路用品は下記の過去ブログを参照してください。

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

過去ブログにも書きましたが、遍路として絶対に必要なものというのはありません。ただ札所に行って、お参りするだけなら特に必要はないです。

これは実際に私が88の札所を巡拝し、色んなお遍路さんを見てきた結果の話です。

 

それでも色んなホームページやブログで「これとこれは必需品」みたいなことが沢山書かれていて、その必需品も微妙に違います。それは「お遍路とはこうあるべきだ」という主観が入っているからです。

 

ここでは遍路に必要なものは何もない、という前提で、それでも「遍路らしいことをしたい」「遍路の格好をしてみたい」というレベルの人向け(つまり私のような人)に実際に何が必要であったのかを書いておこうと思います。

まず、それぞれの遍路用品の詳しい説明は公式ページにありますので、読んでみてください。

88shikokuhenro.jp

 

どこで買う?

上リンクの一般的な遍路用品の中で私が持って行ったのは下記のようなものです。なお、どこでこれらのものを買うか、というのも一つ考えどころだと思います。

他のブログなどを見ていると「1番札所の霊山寺で買った」という人が結構います。確かに霊山寺では多くの遍路用品が売っていますし、1番から巡拝するのに便利な上にアドバイスも的確ではありますが、霊山寺は値段が高いです。

なので、車の方は事前にネットで購入して行くことをおすすめします。その方が安いです。

霊山寺以外の札所や遍路道沿いの一般の遍路用品店でも売っていますので、必要だと思ったら途中で買い足すこともできます。

徒歩の方もネット購入が安く済むと思いますが、実際に見て決めたいというのであれば、下記のようなお店に行って購入してからお遍路を始めると良いと思います。

ちなみに私はスタート前日にお遍路ドットコム(井上商店)に出向き、一式揃えました。井上商店には遍路中にも立ち寄り、お接待も受けました。おすすめです。

 

www.ohenro.com

www.sumotoriya.com

 

私が持って行った遍路用品

 

  • 納め札
  • ボールペン
  • 納経帳
  • 白衣
  • 菅笠
  • 金剛杖
  • さんや袋
  • 輪袈裟
  • 経本
  • 御影帳
  • 賽銭用小銭
  • 数珠
  • ロウソク
  • 線香

 色が薄くなっているものは当初買う予定でしたがやめたものです。

 

納め札

納め札は徒歩でも車でもお遍路さんのほぼ全員が持っていたと思います。任意で住所、名前、願い事などを書いて札所にある納札入れに入れます。これを書くためにボールペンは必須。

また、納め札はお接待を受けた際に渡すこともあります。納め札の色は4回目までは白です。

必要な枚数は88ヶ所の本堂+大師堂で176枚。それにお接待を受けた時などにも使うので最低200枚は必要です。安いものなので、心配な人は多めに買って持って行きましょう。

 

 

 

納経帳

これもお遍路さんはほぼ全員持っていたと思います。納経帳を持っていない人は掛軸を持っていましたが、まず初めて遍路をする人は納経帳は持っていた方が良いです。

納経帳とは四国八十八ヶ所専用の御朱印帳のことです。各札所の納経所で納経料金300円(一部札所は500円)を払い、御朱印をいただきます。一生の記念になります。

なお、納経帳にはサイズが大きいもの、小さいものがあります。どちらかお好きな方を選びましょう。

 

 

白衣

お遍路らしい格好をするためには、白衣、菅笠、金剛杖、輪袈裟などを身につけると誰が見てもお遍路という格好になります。

中でも白衣を着ている人は多かったです。徒歩でも車でも白衣は多かったですね。でも全員ということもないです。普段着でも全然問題ないです。買うのであれば冬なら袖あり、夏なら袖無しが良いです。というか、歩いていると暑くなるので冬以外は袖無しがおすすめです。

 

 

菅笠

菅笠(竹笠)はマイカーやバスツアーの場合は被っていない人が多いと思います。やはり邪魔になりますし、雨や日光を避けるという意味では車だと意味がないですからね。

徒歩の人は菅笠被っている人が多いです。 実際に実用的でもあるので、徒歩の人は買った方が良いと思います。菅笠カバーが付いているものを買うと雨の日には簡易傘にもなります

なお、菅笠はサイズが大小ありますが、リュックを背負う場合、大だとデメリットは菅笠がリュックにぶつかることが多くなり、歩きにくいことです。大のメリットは日光や雨を防ぎやすくなることです。

よく考えた上決めましょう。私は歩きやすさを重視して小にしました。

 

金剛杖

白衣、菅笠、金剛杖の3点セットを持っていると誰がどう見てもお遍路になります。街中で声を掛けられることが多くなり、お接待も多くなります。自分はお遍路をしているという自覚が出てきますね。

ちなみに金剛杖は木ですので、使っている内に削れて段々と短くなります。結願する頃には10〜20cm短くなると思いますので、最初の内、「ちょっと長い」と思っても徐々に丁度よくなります。

 

 

さんや袋

別名頭陀袋とも言います。納経帳など細々としたものをいちいち背負っているリュックから出すのは面倒です。これを持って入ればすぐに出すことができます。さんや袋の中は機能的にポケットや仕切りで分割されており、使いやすいです。

歩き遍路の場合の注意点は納経帳が入るサイズのもので防水仕様のものを買うことです。さんや袋より納経帳が大きいとどうにもなりませんので、特に実物を見ていないネット購入時はサイズを良く確認してください。

また少々の雨でも大丈夫なように防水タイプのものを購入しましょう。

ちなみに私はさんや袋は便利で、毎日使っていました。スマホの充電池、納経帳、納め札、ボールペンなどを仕舞っていました。絶対必要なものではないですが、あると実用的で便利なので、特に徒歩遍路の方にはお勧めします。

 

 

 

輪袈裟

輪袈裟は使っている人、使っていない人半々くらいのイメージですかね。車の人は菅笠や金剛杖を使わない代わりに輪袈裟率は高めのような気がします。

私はリュックを背負うこともあって、肩や首回りが暑くなってしまうのではないかと思い、結局買いませんでしたが、今にして思えば買っても良かったかなと思います。

 

 

経本

これは持っている人、持っていない人に分かれますね。本堂や大師堂での参拝方法によります。経本にある全てのお経を唱える人、もしくは般若心経だけ唱える人はお経を暗記しているのでない限り、持っていた方が良いです。

以前のブログにも書きましたが、参拝方法は人によって違います。正式なやり方はあれど、要は気持ちの問題であり、参拝方法はある意味個人の自由が効く部分でもあると思います。

私は「南無大師遍照金剛」を3回唱えるか、般若心経を唱えましたが、般若心経は暗記しているので、経本は不要と考え、購入しませんでした。

 

 

御影帳

納経の際にいただける御影(おみえ、おすがた)をまとめる帳面ですが、これは重くなるので、徒歩遍路はわざわざ持っていかなくても良いと思います。

車の人は先に購入して、いただいたらすぐに貼っておくと良いでしょう。

徒歩遍路は結願後にネットでも買えますので、考えるのは後で良いでしょう。まずは防水できて折れ曲がらないようにしっかりと保存することを考えましょう。

 

 

↓私は結願後にネットで購入し、こんなふうに保存しています。

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賽銭用小銭

これはある程度持って行った方が良いと思いますが、大量に持って行くと重い上に、そもそも銀行で両替すると手数料がかかりますので、小銭を少し貯めておくと良いです。

後は遍路道中にも小銭を少し貯めておくクセを付けておくと困りません。

 

数珠

数珠は最初の内は使いましたが、途中から使わなくなってしまいました。参拝している人を見ていると使用率は半々くらいでしょうか。宿坊でのお勤めの時も使ったりします。

参拝時の作法は決められた方法があるにしろ、簡略化は進んでいます。ある程度参拝する人の判断でどうするか決めて良いのではないでしょうか。

また、数珠はその素材などで価格がかなり違いますが、特にこだわりがない人はリーズナブルなもので十分でしょう。

 

 

ロウソク

ロウソクも参拝方法によります。正式には使うものですが、実際には使わない人もかなり多いと思います。私は省略しましたが、正式な作法でやってみたい人はどうぞ。 

 

 

線香

線香もロウソク同様です。私は省略しました。ただ、ロウソクを使う人は必ず線香も使っていましたね。どっちかという人は記憶にないです。

 

 

 

色々選ぶのが面倒くさい。とにかく一式セットが欲しいという人はセット売りもあるので、内容をご確認の上、購入を。

ひとまずこれだけあれば立派なお遍路になれますので、これで遍路を初めて、道中で他に必要だと思ったものがあったら札所などで購入すれば大丈夫です。

 

 

その他の必須用品

上記以外で歩き遍路のほぼ全員が持っていたものがあります。下記の地図です。この黄色い本は驚くことに持っていない人は私くらいでした。つまりほぼ全員持っていますので必須アイテムですね。

詳しい遍路道が記載されているマップです。遍路道や休憩所、遍路宿などの情報が豊富で確かにこれがあれば便利だなと思います。

ただ、これらの情報はほぼネットで得られます。私にはそれで充分でしたし、それでちゃんと結願できました。

ネットでの情報探索能力が低いと自覚している人、もしくはスマホが苦手、面倒と思っている人は逆にこの地図は必須だと思います

ほぼ全員持っているので、他のお遍路さんと話す時でも情報を共有しやすいメリットもあります。デメリットは本なので重いということですかね。

電子書籍化されていれば私も買いましたが。全ページをスキャンしてpdf化して保存しておくのも手かもしれません。

なお、この本はいくつかの札所や遍路用品店でも販売していますが、価格は同じです。もし歩き遍路をするのであれば事前にネットで購入し、予定を立ててみるのも面白いかと思います。

 

この地図を持つと

  • お遍路前にルートや宿をじっくり検討できる
  • 他のお遍路さんとこの本を使って情報交換できる
  • 途中で立ち寄りたい観光スポットもチェック

 

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地図だけでなく解説編も一緒に購入を検討している人は下記。 ただし解説編まで持ち歩いている人はほぼいません。解説編は計画を立てる時に家でじっくり読みましょう。

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まとめ

 お遍路に何を持って行くかというのは最終的には個人の判断です。車と徒歩でも持っていく遍路用品は変わってきます。野宿でも男女でも違うでしょう。

自分に合った遍路用品は自分で決めることです。完璧にするか簡略化するか。どこまで簡略化するか。私のこのブログだけでなく、ネットで色々情報を見ながら決めましょう。

 

歩き遍路日記を最初から読みたい人はこちら【歩き遍路1日目】

 

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

初めての歩き遍路の人向けに本を書きました。この本はガイドブックではないので遍路の作法とか基本知識を教えるものではありません。

知っておいた方が良い実用的な内容です。他の本にはなかなか書いていない豆知識を集めました。

歩き遍路のための超実用的豆知識

 

 

 

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