歩き遍路の必須事項
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このブログでも何度か言及はしていますが、歩き遍路にとって通信回線の確保は最早必須事項の一つです。
スマホはあらゆる情報を探せる端末ですし、電話もできる。
これからの天気予報、明日泊まる宿の検索、遍路道の確認、コンビニの場所を探す、ランチできるところを探す、トイレはどこ?遍路小屋は?そして万が一の緊急事態の時の連絡。
現代の歩き遍路にとってスマホは絶対必要なアイテムの一つです。
しかし、次のような場合はどうしますか?
- 山の中で電波が圏外になってしまった
- 突然通信障害になってしまった
山の中や周囲に人が住んでいない場所は圏外または電波状況が非常に悪くなるところがあります。
また、大手の通信キャリアでも通信障害はいつでも発生する可能性があります。
これを可能な限り解決できるのがデュアルSIMの活用です。デュアルSIMはあなたの安心安全に大変役に立ちます。
あらためてデュアルSIMとは
携帯電話やスマホは通話・通信するため、どこかの通信会社と契約しなければ使えません。
docomoやau、SoftBankといった会社と多くの人が契約して使っていると思います。
この時SIMカードというものをスマホにセットして使うのが一般的です。
デュアルSIMとはこのSIMカードを2枚セットできると考えてください。つまり、2つの通信会社を使うことになります。
結果としてどうなるかというと
- 2つの電話番号が持てる
- どちらかが圏外でも一つが通信できれば問題ない
デュアルSIMのメリット
2つの電話番号が持てるメリットはお遍路には関係ないので詳しくは述べませんが例えば一つをプライベート用、一つを仕事用なんかに使えますね。
それよりお遍路として重要なのは2つの回線があればどちらかの電波が使えれば通信できる点です。
私が昨年お遍路をした時は一つはdocomo回線のIIJmio、もう一つは楽天モバイルにしていました。
山の中や住人が少ない場所ではdocomoすら圏外になる場所があります。そんな時楽天モバイルの回線で助かったことが何度かありました(当時の楽天モバイルは基地局がない場所はau回線に切り替わりました)。もちろんその逆もありました。
つまりdocomoかauどちらかの回線が使えるという状況でした。
昨年秋にdocomoが大規模通信障害を起こしました。また最近ではau(KDDI)が大規模通信障害を起こしたことは記憶に新しいと思います。その期間中、該当の通信会社を使っている人は何もできなくなります。
もしこの時にお遍路していたら大変だし困ったことになります。緊急事態でも発生した場合には最悪命に関わる可能性だってあります。
でも、デュアルSIMにしていればどちらかは使えます。2つの通信会社が同時に通信障害というのは考えにくいですからね。これは非常に大きなメリットです。
具体的にどうすれば良いのか
まずはあなたの持っているスマホが次の条件に当てはまるか確認しましょう。
- SIMフリーの端末か?
- デュアルSIMの機種か?
まずSIMフリーとはSIMロックがかかっていない端末のことです。例えばdocomoのSIMロックがかかっていると他社のSIMは使えません(docomo系格安SIMなら使えます)。
SIMロックになっている場合は契約している会社に問い合わせてみましょう。自分の端末がSIMロックなのかどうなのかわからない場合も問い合わせてみましょう。SIMロックを解除すれば使えます。
そしてその機種はデュアルSIM対応なのかどうなのかも確認しましょう。仕様書や説明書に書いてあるはずですし、わからなければ端末のメーカーのサイトで確認しましょう。
例えばiPhoneなら2018年発売のiPhoneXR以降の機種ならデュアルSIM対応ですし、Android端末においても比較的新しい機種の多くは対応しています。
ちなみにデュアルSIMでもeSIMになっている場合もあります。普通のSIMはサイズはいくつかありますが、小さなカード状のもので、これを端末の所定の場所に挿入しますが、eSIMはこういった物理的なカードはなく、設定のみで通信できるようになるSIMです。例えばiPhoneの場合はSIMカード+eSIMになっています。
どこと契約すれば良いのか?
これは人によって使い方が違うので一概には言えません。
- 2つの回線ともそれなりに結構使う人
- 1つはメインに使うけど、もう1つは緊急用にしたいので維持費を安くしたい人
- 1つを通話用、1つを通信用にしたい人
- 海外でそのまま使えるSIMが欲しい人
- 動画をよく見るので容量はたくさん欲しいけど安さを重視したい人
色んな使い方があると思います。ただ一つだけ注意点があります。
絶対に違う通信会社を使うこと!
例えばdocomo+ahamoとかは絶対にダメです。両方ともdocomo回線なので、圏外の場所は両方圏外になりますし、通信障害にも対応できません。
docomo+楽天モバイルとかdocomo+povo2.0とかなら良いです。主回線と副回線は絶対に別の会社の回線を使うことは頭に入れておいてください。これは絶対条件です。
おすすめは?
ここで紹介するおすすめは全てSIMカードにもeSIMにも対応しています。iPhoneの人もAndroidの人も使えます。格安で運用できる会社はたくさんあるので、全てを紹介するとキリがないため、個人的に私が使ったことがある、もしくは今後検討しているところを中心に紹介します。
楽天モバイル
維持費0円が消滅してしまった楽天モバイルですが、3GBまで1,078円、無制限でも3,278円と相変わらず低コストで使えるキャリアです。
RakutenLinkというアプリを使うと国内の固定電話、携帯電話が無料で発信できることが地味にお得。また海外66ヵ国でそのままSIMが使え、2GBまで無料というのも嬉しいサービス。海外によく行く人にはお得です。楽天市場のポイントアップなど楽天経済圏の特典もあります。
楽天モバイル の公式ページを見る
ahamo
なんだかんだ言っても安心のdocomoの格安SIMです。20GBで2970円というのは安いです。通常のdocomoを使うと7000円くらいしますからね。20GB超えると速度制限されますがそれでも1Mbps出るので通常の使い方なら問題ないレベルです。海外でも世界82ヵ国でそのまま使えるので海外旅行が多い人は便利です。
同様に大手キャリアも格安SIMを提供しています。auのUQモバイル、SoftBankのY!モバイルとLINEMOもそれぞれ特徴があります。検討すると良いでしょう。
povo2.0
基本料金0円は魅力。使いたい時だけ容量をトッピングして使う感じなので、普段は使わずに緊急用として使う人には最適です。指定のお店でお買い物をすると容量が貯まるギガ活というユニークなシステムも特徴。
au系であればUQモバイルも選択肢ですが、維持費がそれなりにかかります。ただし実店舗も多く、なにかあった時に頼りになるメリットもあります。
一方povo2.0は全てネットで完結します。その分安いです。ある程度のITリテラシーがある人には最適です。
(Amazonギフト券プレゼントなどのキャンペーンを実施している場合がありますのでご確認ください。)
会社により通信のみの契約や通信+通話、SMS別料金など色々な料金設定がありますので、まずは気になる会社の情報をチェックしてみてください。
私の場合は
参考にはならないかもしれませんが、私のiPhone13の場合は現在、主回線IIJmio+副回線povo2.0にして使っています。
私はIIJmioをメインで通信・通話で使っており、povo2.0はあくまで緊急時に使うという感じで使っています。IIJmioはdocomo回線、povo2.0はau回線なのでリスク回避ができる上に料金も安く抑えられます。しかし両方とも格安SIMを使う必要はなく、安心を手に入れたい人は主回線は大手の3社(docomo、au、SoftBank)もしくはその直系格安SIM会社(ahamo、UQモバイル、povo2.0、Y!モバイル、LINEMO)のどれかにすると良いでしょう。そして何度も言いますが副回線は主回線とは違うキャリアを使うことを忘れないように。
まとめ
あなたの端末がデュアルSIMではない場合やSIMロックの解除がわからない、もしくは面倒な場合はもう1台端末を買いましょう。それは安くても中古でも問題ないです。そのもう1台の端末にSIMを入れておけばリスク管理的には同じことです。ただし、お遍路の時はその端末分荷物が多くなり、重くなるデメリットもあります。
SIMフリーのデュアルSIM端末を既に持っている人は上記の内容を把握した上で、是非その機能を活用し、いざという時に備えてください。
お遍路の時非常に心強いスマホになりますよ。