四国八十八ヶ所を歩く!

ポケモンGOトレーナー遍路が歩く四国八十八ヶ所霊場巡礼の旅

四国八十八ヶ所×恋愛小説 | 歩けば歩くほど別れの日が近づく

お待たせしました、というほど待っている人はいないと思いますが、私のKindle小説本第4弾発売です。

 

今回は、初めての恋愛小説です。21万字(文庫本2冊分)の長編です。

 

 

結願の日、君を好きになる: 四国八十八ヶ所を歩いて見つけた、人生と恋の答え

結願の日、君を好きになる-お遍路恋愛小説

私の四国八十八ヶ所小説シリーズはこれで4作目ですが、毎回ジャンルを変えています。

 

  1. 「孤独のリュック、希望の金剛杖」は私小説風。
  2. 「捨てきれぬ罪」はミステリー。
  3. 「同行、二十八度」は実話ベースのフィクション。
  4. 「結願の日、君を好きになる」は恋愛小説。

ジャンルを変えて、四国八十八ヶ所にはどんな話が合うのかを検証しています。

 

Amazon.co.jp: 結願の日、君を好きになる: 四国八十八ヶ所を歩いて見つけた、人生と恋の答え eBook

 

新作はAmazonで買えるKindle電子書籍です。上記リンクからどうぞ。

 

「結願の日、君を好きになる」のあらすじ

主人公の東京に住む高橋恒一は、仕事を退職し、次の仕事が始まるまでの間に、祖父が残した写真にあった四国お遍路に行きます。

 

同じ時期、横浜から悩みを抱えた佐藤美咲も四国を訪れ、二人はお遍路中に出会います。

 

会ったり、会わなかったり、遍路宿で一緒になったり、離れたりしている内に、お互いを意識するようになった二人。

 

遍路が進むにつれ、二人の関係は徐々に変化していきます。

 

恋なんかするつもりのなかった二人ですが、歩けば歩くほど八十八番目の札所に近づき、別れの日も近づきます。それでも二人は歩き続けます。

 

恋愛小説には必ず恋敵(ライバル)が登場しますが、この本にはライバルはいません。

 

二人の関係の進化に注目しつつ、四国遍路のリアリティを感じてもらいたい本。

 

四国遍路に興味のない人でも楽しめますし、遍路経験者には、より臨場感を感じてもらえるはずです。

 

なお、過去3作も私が実際に見た、聞いた経験談を織り込ませていますが、今作は中でも最も多く私の遍路経験が生かされています。

 

従って、かなりお遍路のリアリティを感じてもらえるはずです。

 

21万字超(文庫本二冊分)の長編小説をぜひゆっくり読んでいただきたいです。

 

発売記念無料キャンペーン開催

 

今回も無料キャンペーン開催します。

 

2026年7月25日(土)16:00から48時間無料になります。

 

通常価格は480円。

 

上記無料期間を過ぎて、この記事をご覧になっている方で、無料で読みたい場合は、Kindle Unlimitedに加入すると、私の本を含め、Kindle電子書籍500万冊が無料で読めます。

 

amzn.to

 

980円/月ですが、最初の1ヶ月は無料。1ヶ月以内に解約すれば、実質0円です。

 

冒頭部分を紹介します

今回も冒頭部分のみご紹介します。なお、サンプルはもっと長い部分を無料で読めます。

 

第一章 最初の一歩

 

 飛行機が高度を下げ始めると、窓の下に四国の輪郭が見えてきた。

 海岸に沿って町が続き、その奥には幾重にも山が重なっている。

 地図で眺めていた四国より、ずっと起伏が多いように見えた。

 あの山々の間を歩くのだろうか。

 そう思うと、胸の奥が落ち着かなくなった。

 楽しみなのか、不安なのか、自分でもよく分からない。たぶん、その両方だった。

 機体が滑走路へ降りる。小さな衝撃のあと、窓の外を空港の建物が流れていった。

 徳島に着いた。

 まだ何も始めていない。それでも、東京を出たときとは、何かが違っていた。

 明日の朝、一番札所から歩き始める。

 今の自分に分かっているのは、それだけだった。

 八十八の札所を巡り、四国を一周する。

 最後まで歩けるかどうかは分からない。

 何日かかるのかも、地図の上で計算しただけだった。

 先のことを考えても仕方がない。

 まずは明日。

 最初の一歩を踏み出すことだった。

 到着ロビーへ出ると、旅行客や出迎えの人たちの声が重なっていた。

 私は荷物受取所でザックを受け取り、肩へ背負った。

 出発前に何度も重量を量ったザックだった。

 家の体重計へ自分だけで乗り、次にザックを抱えて乗る。

 その差を計算しては、荷物を一つ減らし、また量った。

 それでも、背負うたびに重いと思う。

 これを毎日背負って歩くのか。

 肩ベルトを引き締めながら、少しだけ自信がなくなった。

 空港の外へ出ると、湿り気を含んだ風が頬に触れた。

 東京より暖かく感じる。

 空が広く、その向こうに低い山並みが見えた。

 空港からリムジンバスに乗り、徳島駅へ向かう。

 窓の外を、見慣れない町並みが流れていった。

 川を渡り、住宅地を通る。

 徳島駅が近くなった道路脇には、ときどき白衣姿の人がいた。

 手ぶらに近い人もいれば、菅笠をかぶり、金剛杖を持って歩いている人もいる。

 あの人は、もう何日も歩いているのだろうか。

 あるいは、今日が最初の日なのだろうか。

 窓越しに見送るだけでは分からない。

 明日からは、自分も道の向こう側に立つ。

 バスに乗る人ではなく、歩いている人になる。

 そのことが、まだ実感できなかった。

 旅へ出ようと思ったのは、昨日今日のことではない。

 きっかけは一つではなかった。

 子どもの頃から、心のどこかに残っていたものがある。

 何年も忘れていたはずなのに、時折、何かの拍子に思い出した。

 けれど、それだけで仕事を休み、四国へ来られるわけではない。

 今回、これまでの仕事を離れ、次へ進むまでに、まとまった時間ができた。

 こんな機会は、もうないかもしれない。

 そう思ったとき、行き先は自然に決まった。

 四国だった。

 

     *

 

 バスが徳島駅前へ着く。

 駅前のホテルへ入り、部屋でザックを下ろした。

 肩から重さが消えた瞬間、身体が浮くように軽くなった。

 空港からここまで、ほとんど歩いていない。

 それなのに、早くも明日からのことが心配になる。

 窓の外には駅前の通りが見えた。

 車が行き交い、自転車の学生が信号を渡っている。ホテルの部屋から見れば、東京の町とそれほど違わない。

 けれど、あの駅から明日の朝、板東駅へ向かう。

 そこには一番札所がある。

 旅が始まる前の夜だった。

 夕食を済ませて部屋へ戻ると、ベッドの上へザックの中身を並べた。

 白衣。

 輪袈裟。

 菅笠。

 納経帳。

 経本。

 数珠。

 納め札。

 ろうそくと線香。

 雨具。

 タオル。

 着替え。

 行動食。

 応急手当ての道具。

 東京にいる間に何度も確認したものばかりだった。

 それでも、何かを忘れているような気がした。

 地図編を手に取る。

 正式な書名は、『四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]』という。

 歩き遍路をしようと決め、準備を始めた頃、多くの経験者が使っていることをインターネットで知った。

 東京の一般書店では見つからず、ネットで注文した。

 届いた本を初めて開いたときは、正直、少し戸惑った。

 観光案内のような華やかな写真はほとんどない。

 札所と遍路道、宿、休憩所、道を間違えやすい分岐など、歩くための情報が細かく並んでいた。

 ページを開くたび、赤い線が四国の中を延びていく。

 その一本一本を、自分の足でつなぐ。

 東京の部屋で眺めていた頃には、どこか他人の旅のようだった。

 今は、明日歩く道がそこに載っている。

 板東駅。

 一番札所・霊山寺。

 二番札所・極楽寺。

 その先へ続く赤い線。

 私は指でゆっくりとなぞった。

 さらにページをめくると、十二番札所・焼山寺が出てくる。

 山の中を縫うように道が続き、途中にはいくつもの庵の名が記されていた。

 歩き遍路最初の難所。

 準備をしている間、何度その言葉を目にしただろう。

 ネットで調べると、最初にして最大の難関と書いている人もいた。

 まだ一番札所にも立っていないのに、焼山寺のページばかりが気になった。

 本を閉じる。

 今から心配しても仕方がない。

 明日は一番札所から歩き始める。それだけを考えればいい。

 白衣を畳み直し、輪袈裟と一緒にザックへ戻す。

 菅笠は形が崩れないよう、壁際へ置いた。

 金剛杖はまだない。

 一番札所で求めるつもりだった。

 東京でも買うことはできたが、歩き始める場所で手にしたかった。

 その方が、自分の中で区切りになるような気がした。

 ベッドへ入る。

 灯りを消しても、なかなか眠れなかった。

 会社へ行かなくていい朝は、もう何日か過ごしている。

 けれど、明日は何もしなくていい朝ではない。

 自分で決めた道を歩き始める朝だった。

 これまでの仕事のことが、ふと頭へ浮かぶ。

 最後に職場を出た日のこと。

 返却した社員証。

 持ち帰った私物。

 空になった机の引き出し。

 次の仕事は決まっている。

 だから、すべてを投げ出して旅へ出たわけではない。

 それでも、長くいた場所を離れたあとには、思っていた以上に大きな空白が残った。

 その空白を埋めるために歩くのか。

 何かを忘れるためなのか。

 それとも、ずっと昔から残っていたものを確かめに来たのか。

 答えは出なかった。

 今はまだ、自分でもうまく言葉にできない。

 窓の外を車が通り、カーテンの隙間を一瞬だけ光が流れた。

 私は寝返りを打つ。

 明日は早い。

 そう言い聞かせて目を閉じた。

 眠りに落ちる直前、子どもの頃に見た古い写真が浮かんだ。

 白衣姿で立つ、一人の老人。

 その背後にある寺の山門。

 写真の中の人は笑っていなかった。

 けれど、不思議と穏やかな顔をしていた。

 その人が、どんな道を歩いたのか。

 私は、まだほとんど知らなかった。

 翌朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。

 カーテンを開けると、徳島の町はまだ薄い朝の光の中にあった。

 顔を洗い、歩くための服へ着替える。

 白衣はまだ着ない。

 輪袈裟も菅笠も、ザックの中と手元にある。

 あれらを身につけるのは、一番札所へ着いてからだ。

 ホテルを出る前に、もう一度確認した。

 財布。

 スマートフォン。

 地図編。

 納経帳。

 部屋の鍵をフロントへ返し、駅へ向かう。

 朝の徳島駅には、通学する学生や仕事へ向かう人たちが集まり始めていた。

 その中に、白衣姿のお遍路も何人かいる。

 私はザックの肩紐を引き、ホームへ上がった。

 板東方面へ向かう電車は、二両編成だった。

 扉が開く。

 窓際の席へ座り、膝の間にザックを置いた。

 電車が動き始める。

 徳島の町が少しずつ後ろへ流れていった。

 今度こそ、本当に始まる。

 胸の鼓動が、わずかに速くなった。

 

冒頭部分は主人公の高橋恒一が東京から徳島へ向かう場面です。

 

この後、霊山寺で佐藤美咲を見かける場面に続きます。

 

興味のある人はぜひゆっくり読んでみてください。サンプルだけでも相当長い部分が読めるので、下記からどうぞ。

 

 

 

「結願の日、君を好きになる」まとめ

 

主人公の高橋もヒロインの佐藤も、二人とも恋愛に積極的ではなく、かと言って超奥手というわけでもありません。

 

そんな二人が歩き続ける間に、少しずつ関係が変化する様子が見どころです。

 

ぜひ一度読んでみてください。

 

気に入ったら、一言でも、あるいは星評価だけでも良いのでレビューしてくれると励みになります。

 

よろしくお願いします。

 

さて、次回作ですが、今日から取りかかりますが、今回はまだ構想がありません。

 

決めてあるのはジャンルを変えること。

 

ジャンルの候補は今のところ、ホラー、SF、ファンタジーあたりです。

 

どのくらいの文字数になるのかも、全くわからないので、発売時期も未定ですが、8月中には出せるはず。

 

順調に進めば、早ければ7月末に出せるかもしれません。

 

発売時はまたこのブログでお知らせしますが、Amazonで作者の私をフォローしていただけると、自動で新発売のお知らせが届きます。

 

フォローお待ちしています。

 

最後に。私の他の本も読んでみたいという人がもし、いましたら、下記を参考にチェックしてみてください。よろしくお願いします。

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸月事件をベースにしたお遍路小説「同行、二十八度」は全お遍路に読んでほしい

Kindle小説三冊目にして、過去最大の力作ができました。

「同行、二十八度:四国八十八ヶ所、罪を背負って歩いた男」

全てのお遍路さんに、ぜひ一度読んでほしい一冊です。

実際に起こった「幸月事件」をベースにした物語

 

幸月事件をベースにした「同行、二十八度」

 

幸月事件は、一般にはあまり知られていませんが、熱心なお遍路さんたちには比較的知られていますし、そんなに古い話ではないので、四国に住んでいる人たちも知っている人はいるのではないかと思います。

 

ある男が大阪で殺人未遂事件を起こし、四国に逃げます。四国では幸月と名乗り、お遍路となり、長い年月の間に四国を何周もし、お遍路さんたちの間で有名になります。

 

俳句を詠み、句集「風懐に歩三昧 幸月」を残しています。

 

その後、NHKのインタビューを受け、それがきっかけとなり、逮捕されてしまいます。

 

出所後はどうしていたのかは定かではありませんが、最期は新居浜の病院で亡くなります。

 

幸月事件に関しては詳細は不明ながら、上記のような話が事実として伝わっています。この事実を基に物語として装飾した本がこれです。

 

事実としてわかっていることも、あえて変更したりもしていますし、登場人物も逸話も全てフィクションです。

 

今回も出版記念無料セールがあります

いつものように無料セールを開催します。

 

無料セールは2026年6月29日16:00から48時間限りとなります。

 

「同行、二十八度:四国八十八ヶ所、罪を背負って歩いた男」

 

通常価格は380円です。Amazon Kindleの電子書籍。文字数は11万字を超える大作です。

 

上記期間以後に、このページを読んでいる人でKindle Unlimitedに加入したことがない人も無料で読むことができます。

 

amzn.to

月980円ですが、最初の1ヶ月は無料です。500万冊の電子書籍が読み放題になります。1ヶ月以内に解約すれば実質無料です。ご利用ください。

個人的には自信作

多くの人に読んでもらえるかどうかはわかりませんが、個人的には過去最高の自信作です。

 

参考までに、文字数は

「孤独のリュック、希望の金剛杖」は約20,000字。

「捨てきれぬ罪」は約32,000字。

「同行、二十八度」は約117,000字。

 

一般にKindle小説は20,000〜30,000文字程度が多いです。今回は、かなりの長編だということがわかると思います。

 

幸月の殺人未遂事件の背景から、お遍路、NHKのインタビュー、逮捕、裁判、収監、出所を経て、死、そしてその後のことも描写しています。

 

一番力を入れたところは、最後の「エピローグ」です。

 

当初は80,000字に満たない程度だったのですが、こうしよう、ああしようと話を膨らませている内に、こんなに長編になってしまったのです。

 

物語の冒頭はこんな感じです

冒頭部分のサンプルはいつでも無料で読めますが、そのサンプルのさらに一部だけをご紹介します。

 

雰囲気を感じてもらえたら、幸いです。

プロローグ

 

平成十五年、秋・徳島県某警察署

 白衣の老人は、ただ、静かに、微笑んでいた。

 六十五歳の刑事の、四十年の経験の中で、こんな顔をした容疑者を、見たことが、なかった。

 怯えていなかった。

 逃れようと、していなかった。

 怒っても、いなかった。

 ただ、長い旅の終わりに、迎えに来た人を、見るような、目だった。

 

 徳島県警の、ある警察署。

 二階の、奥まった取調室。

 窓は、磨りガラスだった。

 外の光は、入ってきたが、外の景色は、見えなかった。

 磨りガラスの向こうで、樹の影が、ゆっくりと、揺れていた。風が、出ているらしかった。

 時刻は、午後二時を、わずかに、過ぎていた。

 壁は、白かった。しかし、年月で、わずかに、黄ばんでいた。蛍光灯が、天井で、白く、光っていた。

 長机を挟んで、二脚の椅子が、置かれていた。

 一方には、初老の刑事が、座っていた。

 もう一方には、白衣を着た老人が、座っていた。

 

 山下健次郎、徳島県警刑事課、警部補。六十五歳。

 あと半年で、定年だった。

 四十年の刑事人生の中で、何百回、この取調室に、座っただろうか。

 しかし、今日、彼の手は、震えていた。

 膝の上で、両手を、組んでいた。

 その指の関節が、白くなっていた。

 目の前の老人は、白衣を、着ていた。

 お遍路の、白い装束。

 しかし、菅笠は、もう、彼の手元には、なかった。

 金剛杖も、なかった。

 手元には、何も、なかった。

 ただ、骨ばった、長い両手だけが、膝の上に、静かに、置かれていた。

 長年、誰かに向かって、何度も、合わせ続けてきた手だった。

 長年、四国の道を、握り杖で、歩き続けてきた手だった。

 その手の、皺の深さに、十一年の歳月が、刻まれていた。

 深い皺の、刻まれた顔。

 白髪は、もう、完全に、白くなっていた。

 頬は、こけていた。

 日に焼けた、肌の色。

 しかし、その日焼けは、長年、四国の太陽の下で、歩き続けた、特別な色だった。観光客の日焼けでは、なかった。労働者の日焼けでも、なかった。

 もっと、深く、内側まで、染み込んだ色。

 その色を、山下は、四十年の刑事人生で、見たことが、なかった。

 

 山下は、ゆっくりと、息を、吐いた。

 机の上に、古いファイルが、置かれていた。

 茶色い、紙の表紙。

 表に、平成三年(一九九一)、と、年号が、書かれていた。

 その年から、十二年。

 ファイルは、十二年の間、徳島県警の、未解決事件の棚で、埃を、被ってきた。

 大阪府警の本件だったが、徳島県警にも、参考用に、コピーが、配られていた。十二年前、本件の容疑者が、徳島港に上陸した可能性が、あったからだった。

 昨夜のNHK特集番組を見た、千葉県警の警察官からの通報。

 そして、その朝の、緊急の連絡。

 幸月という名で、徳島県板野郡の松風荘という、遍路宿を、彼は、定宿としていたという。

 山下は、午前中、松風荘に、向かった。

 しかし、容疑者は、すでに、二十九度目の遍路に、出発していた。

 矢島透という青年と、一緒に、香川県へ、向かっていた。

 徳島県警は、すぐに、大阪府警に、報告した。

 大阪府警は、判断した。

 徳島県警の管轄では、ない。

 愛媛県警に、連携を、切り替える。

 翌日、愛媛県警は、新居浜市内の小さな宿で、二人連れの宿泊客がいる、という情報を、掴んだ。

 山下は、応援として、新居浜へ、向かった。

 午後の、新居浜市内の、古い将棋会館。

 階段を、上がった先の、和室で、白衣の老人が、対局していた。

 山下が、和室の畳に、足を、踏み入れた。

 他の三人の刑事が、後ろに、立っていた。

 二人は、愛媛県警の捜査員。一人は、新居浜署の刑事だった。

 山下が、口を、開いた。

「失礼します。北原幸月さん、でいらっしゃいますね」

 老人は、ゆっくりと、顔を、上げた。

 菅笠は、被って、いなかった。

 代わりに、深い皺の中で、二つの目が、山下を、見ていた。

 その目に、山下は、たじろいだ。

 あの瞬間の目を、山下は、今も、忘れられなかった。

 そして、その目は、今も、目の前に、あった。

続きを読みたいと思った人はぜひ!

 

 

「同行、二十八度」まとめ

出版は7月になるだろうと思っていましたが、台風とかもあって、ほとんど自宅にいたので、作業が捗り、6月中に出すことができました。

 

今回の電子書籍は、今まで以上に、できるだけ多くの人にぜひ読んでもらい、感想を聞きたいです。

 

面白かったか、つまらなかったか。同行二人を、そして遍路をどう考えるか、そんな意見があると嬉しいです。

 

電子書籍を最後のページまで読むと、レビューできます。ぜひご意見をお寄せください。

 

なお、次回作ですが、少々疲れたので、しばらく休んでから取り掛かかります。

 

内容は過去3作と同じ四国八十八ヶ所を舞台にしたものですが、恋愛小説を予定。予定なので気分で変更するかもしれません。

 

最後に。私の他の本にも興味があるという人は下記を参考に。

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

 

お遍路旅情ミステリー小説「捨てきれぬ罪」Kindleで販売開始

「捨てきれぬ罪: 四国八十八ヶ所、元刑事が解く遍路宿の密室」

 

四国八十八ヶ所を舞台にしたミステリーです。

電子書籍のみ。280円。Amazon Kindleで発売中です。

 

捨てきれぬ罪: 四国八十八ヶ所、元刑事が解く遍路宿の密室

Amazon.co.jp: 捨てきれぬ罪: 四国八十八ヶ所、元刑事が解く遍路宿の密室

 

お遍路に出た元刑事が遭遇した密室殺人事件。

しかし、単なるミステリーとしてだけでなく、ヒューマンドラマとして読んでいただいた方が良いかもしれません。

 

どんな内容なのかは上記リンク先の紹介文を読んでみてください。サンプルは誰でも無料でいつでも読むことができます。

 

発売を記念して、2026年6月22日16:00から48時間無料でダウンロードできます。

 

どなたでも、少しでも興味のある方は読んでみてください。

 

そして、感想をレビューでお聞かせいただけると嬉しいです。

 

上記無料ダウンロード期間を過ぎて、この記事を読んでいる人には下記をおすすめ。

 

Kindle Unlimitedに加入すると500万冊読み放題。1ヶ月以内に解約すれば全て無料です。ご検討ください。

amzn.to

 

読書の虫だった過去

私は現在57歳で、最近は小説などはほとんど読んでいません。ここ10年では数冊程度。でもその前の10年は500冊以上は読んでいるでしょう。

 

中学時代から40歳半ばくらいまでは、異常に本を読んでいました。主に、ミステリー(推理小説)、時代小説、SFなど。とにかく小説好きでした。

 

9割は図書館で借りていました。毎週のように図書館に通い、気になる本や作家を手当たり次第読み漁り、「面白いな」と思った作家の本は全部読むパターン。

 

小説は好きで、文章を読むのも書くのも好きでしたが、小説を書くというのは難しく感じていました。

 

事実としてあることを書くのは楽なのですが、小説は空想です。私には空想力がない。アイディアが乏しい。そこを補ってくれるのがAIでした。

 

冒頭部分はこんな感じです

物語のサンプルは自由に読めますが、そのサンプルの一部をここでご紹介します。

 

プロローグ

 

 人の死に、何度も立ち会ってきた。

 畳の上で、アスファルトの上で、雨に濡れた路地の奥で。事件が呼ぶ死は、いつも唐突で、いつも何かを言いかけたまま終わっていた。新谷誠一郎は三十五年間、そういう現場を踏み続けた。踏みながら、死んだ人間の代わりに問い続けた。誰が、なぜ、どうやって。

 答えが出ることもあった。出ないこともあった。

 しかし一つだけ、どの現場でも変わらないことがあった。

 死には、必ず理由がある。

 偶然に見えても、運命に見えても、その奥には必ず、人間の意志がある。憎しみか、恐れか、あるいは絶望か。死を呼ぶのはいつも、生きている人間の何かだ。

 定年退職の日、新谷はそのことを初めて、自分のこととして考えた。

 三十五年間、他人の死の理由を追い続けた。しかし自分がなぜ生きてきたかの理由を、一度も問わなかった。妻もなく、子もなく、残ったのは空っぽのアパートと、返し損ねた癖だけだ。

 四国八十八ヶ所の遍路を歩こうと決めたのは、退職から九十日目の朝だった。

 理由は、うまく言えない。

 ただ、押し入れの奥に母の納経帳があった。最後のページに、鉛筆で一言だけ書いてあった。

 ――誠一郎もいつか。

 その「いつか」が、来たのかもしれないと思った。

 

 第一番札所・霊山寺を発った日、新谷は一人の男と出会った。

 小綺麗な白衣に革靴。五十代の後半か。どこか世捨て人のような静けさを纏った男だった。

 なぜ遍路を歩くのかと問うと、男は薄く笑って言った。

 「過去を捨てにきました」

 それから少し間を置いて、訂正するように付け加えた。

 「捨てられれば、の話ですが」

 その笑いに、新谷は見覚えがあった。

 取調室で、何かを知っている人間が、知っていることを隠すときの笑いだ。

 三十五年の刑事の癖が、静かに、しかし確かに、囁いた。

 この男には、過去がある。

 そして誰かが、その過去を追っている。

 

 数日後の夜明け前、遍路宿の一室で男は死んでいた。

 内側から鍵のかかった密室の中で、静かに、眠るように。

 外傷はなかった。争った形跡もなかった。

 徳島県警は急病死と判断しかけた。

 しかし新谷は、部屋の中の金剛杖を見て、気づいた。

 使われた跡が、なかった。

 あるはずのものが、そこにある。しかし、誰もそれを使っていない。

 それだけで十分だった。

 三十五年間で研ぎ澄ませた目が、遍路宿の密室の中に、人間の意志を見つけた。

 死には、理由がある。

 いつだって、そうだ。

こんな雰囲気です。

 

面白そうかな、と思った人はぜひ読んでみてください。

 

 

 

「捨てきれぬ罪」販売開始まとめ

なぜ、お遍路になったのか。誰かのために歩くのか。

 

そこら辺を考えた結果、次作は幸月事件を題材にしたいと思っています。

 

実際の事件ではありますが、かなり脚色してフィクションとして出したいです。

 

幸月事件とは、詳しくは検索すれば出てきますが、幸月と名乗る草遍路(職業遍路・生活遍路・辺土)のお話。

 

四国を28周逆打ちで巡拝してきた有名人、幸月ですが、有名人になってきたからこそ、ある時NHKのインタビューを受けます。

 

全国放送されたそのインタビューをきっかけに、幸月が実は指名手配犯だったことがわかり、逮捕されてしまう事件。

 

私がお遍路をした2021年の時も少なくても3〜4人ほど、草遍路らしき人を見かけましたが、以前はもっと多かったようです。

 

何らかの人に言えない事情を抱えている人、何かから逃げている人、そんな人たちも遍路には多かったようです。

 

幸月事件自体はノンフィクションですが、幸月をモデルにして別人として物語に登場させ、多くの脚色をして行く予定です。そして、多分、かなりの自信作になると思いますし、かなり長い話になるはずなので、読み応え抜群になるはず、と思います。

 

最後に。私の他の本も読んでみたいという珍しい人がいましたら、下記を参考にしてください。よろしくお願いします。

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

 

 

 

四国八十八ヶ所をテーマにした新刊小説をKindleで販売開始しました

私は一応、いわゆるKindle作家で、今までに十冊以上販売しています。

四国八十八ヶ所関連の本も既に四冊販売していますが、この度五冊目を販売することになりました。

 

「孤独のリュック、希望の金剛杖: 妻を亡くした六十八歳男の四国お遍路一千二百キロ通し打ち」

孤独のリュック、希望の金剛杖: 妻を亡くした六十八歳男の四国お遍路一千二百キロ通し打ち

Amazon.co.jp: 孤独のリュック、希望の金剛杖: 妻を亡くした六十八歳男の四国お遍路一千二百キロ通し打ち

 

四国八十八ヶ所をテーマにした小説です。電子書籍のみ。Amazon Kindleで販売しています。

孤独になった主人公が四国へ向かうお話で、私小説風に書いています。

 

新刊発行を記念し、この本を期間限定で無料でダウンロードできます。

 

2026年6月14日(日)16:00 から48時間無料です。

 

無料なのでぜひ一度お読みいただき、感想をレビューでお聞かせいただければ嬉しいです。

 

残念ながら上記期間以後に気がついた方は基本有料(280円)ですが、Kindleを利用したことがない人なら無料で読む方法があります。

 

Kindle Unlimitedは500万冊あるKindle本を自由に読めるサブスクですが、通常980円/月かかります。しかし、最初の1ヶ月は無料なので、1ヶ月以内に解約すれば事実上無料になります。

 

どうぞお試しください。

 

冒頭の部分を少しだけ

Kindleは無料でサンプルを読めます。全体の10%のページですが、その中の一部をここで紹介します。

 

まえがき(プロローグ)

 

東京の高島平にある、築四十年の団地。その一室は、驚くほど静まり返っていた。

 

聞こえるのは、古びた柱時計が刻む規則正しい秒針の音と、私がゴミ袋を広げるカサカサという無機質な摩擦音だけだ。

 

半年前、妻の陽子(ようこ)を病気で亡くした。

 

長年勤め上げた会社を定年退職し、さあこれから二人で第二の人生を、と話し合っていた矢先のことだった。子どもはとうに独立して東京を離れている。残されたのは、四半世紀以上を共に過ごした、広すぎる割に物の多い三DKの空間と、六十八歳になった私一人。

 

陽子のクローゼットを開けると、彼女のお気に入りだった淡いベージュのカーディガンが目に留まった。手に取ると、生前の彼女が好んでいた石鹸のような匂いが、微かに鼻腔をくすぐる。その瞬間、喉の奥が引き締まり、息がうまく吸えなくなった。胸を突くのは、圧倒的な「不在」の重みだ。生きていく目的など、もうどこにも残されていないように思えた。

 

その日の午後、私はタンスの引き出しの奥から、一冊の薄汚れたガイドブックを見つけた。

 

『四国八十八ヶ所 歩き遍路の旅』。

 

表紙は色褪せ、角が丸く擦り切れている。現役時代、仕事にかまけて旅を後回しにし続けた私に、陽子が「定年になったら、二人でゆっくり回ろうね」と笑顔でページをめくっていた、あの本だった。

 

「いつか」という言葉の、なんと身勝手で脆いことか。結局、私は妻との約束を何一つ果たせないまま、彼女を逝かせてしまった。

 

激しい後悔と、じっとしていれば心が腐り落ちてしまいそうな焦燥感に突き動かされ、私は気がつけば古いリュックサックを引っ張り出していた。

 

旅の知識などほとんどない。一千二百キロという距離が、どれほど正気の沙汰でないかも分かっていない。ただ、東京のこの部屋で静かに死を待つくらいなら、妻が歩きたがっていた土を踏んで、身体が動かなくなるまで歩いてみようと思った。それだけだった。

 

居間の棚から、陽子の小さなスナップ写真を一枚抜き取る。よく晴れた日に、満開の桜の下で恥ずかしそうに微笑んでいる写真だ。それを丁寧にビニール袋に包み、リュックのいちばん底へ滑り込ませた。

 

「陽子、行くぞ」

 

小さく声に出してみたが、返事はない。

 

しかし、玄関の鍵を閉め、金剛杖の代わりにする一本の傘を握りしめて団地の階段を降りたとき、私の背中には確かに「孤独のリュック」が、その手にはまだ見ぬ「希望の金剛杖」の重みがあった。

 

こうして、六十八歳の迷子のような私の、四国一千二百キロの長い旅が始まった。

 

物語のプロローグ部分だけですが、こんな雰囲気です。

 

AIを駆使して書きました

 

実はこの本、AIを利用して書いています。

 

私の実体験をベースにしている部分はありますが、それらをプロンプトに組み込み、AIに出力させ、更に私が加筆修正する形で完成しています。

 

AIの書いた小説ってどういう感じなんだろう?と思った人もぜひ一度読んでみてください。

 

AIでどうやって書くのか興味のある人もいるかもしれませんので、私のおおまかな作業方法を書いておきます。いろいろなやり方があると思いますので、参考までに。

 

まずGeminiに、「こういう小説を書きたいが、どのAIを使ったら良いか?」と聞きました。Geminiは「それならClaudeが良い」というのでClaudeを使うことを決め、次にGeminiに私の実体験を詳しく伝え、プロットを伝え、プロンプトを考えてもらいました。

 

AIは各社いろいろありますが、ジャンルによって得手不得手があります。何か迷う時は考えたり、調べたり、適当に決めるのではなく、それすらもAIに聞いてみると良いです。その根拠も述べてくれるので、それを参考にして最終的には自分で決めます。

 

実体験はそのままではなく、かなり脚色していますので、実際とはかなり違うようにしています。しかし実際に有り得る話になっています。

 

次にGeminiで出されたプロンプトを章ごとClaudeに入力し、一旦出力します。

 

Claudeは優秀なので、数分で数千字を書き出しますが、それを私が読み、気になる部分や事実と違う部分などがある場合は、修正プロンプトを作り、何度かやり直ししたり、私が修正したりを繰り返します。

 

これを4章分やり、ある程度できた後に、推敲して再度加筆修正を行います。

 

まとめると、こんな流れで作りました。

 

  • 私 原案、キャラクター設定、実体験を挿入、推敲
  • Gemini 章立て作成、プロット骨子作成、プロンプト作成
  • Claude 執筆

 

出来栄えはどうなのか、ぜひ読んでみてください。

 

 

今後も、AIを適宜使いながら、小説を書いてみようと思います。

 

「孤独のリュック、希望の金剛杖」発売中まとめ

AIの進化は凄まじいです。KindleにもAIを使った小説、実用書、絵本、塗り絵、漫画、写真集などが並びます。

 

こうなってくると将来的には小説家や写真家、漫画家などは職を失うのではないかとも思います。

 

AIは日々進化しています。

 

私がAIの実力を全て引き出しているわけではありませんが、現段階でこのくらいのことがAIにはできる、というのを実感してもらえたらと思います。

 

さて、最後に。私の他の本を読んでみたいという人が、もしいましたら、下記を参考にしてください。

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

意外と難しい!?四国八十八ヶ所難読札所名

 

簡単そうで難しい読み方、知らないと読めないレベルの難読札所

鶴林寺

 

地名だけでなくお寺の名前って意外と読めないことってありますよね?

四国八十八ヶ所の札所も同じで、簡単そうなのに意外な読み方だったり、そもそも知らないとこんなの読めないレベルの難読札所名もあります。

 

もちろん、お遍路をしたことがある人はほぼわかるとは思いますが、ここで改めて確認してみましょう。

 

四国八十八ヶ所難読札所名がネット記事に

ネットでこんな記事がありました。

salon.mainichi-kotoba.jp

 

最御崎寺登山口

 

ここで取り上げられているのは、以下です。数字は一般人に聞いた正答率です。

 

 

霊山寺も意外と読めないですよね。「れいざんじ」と読んでもおかしくない。知らないと意外と読めないです。

 

簡単そうなのに正確に読めない代表格は熊谷寺ですね。「くまがやてら」と呼んだ人が続出したようです。

 

鶴林寺や円明寺は知らなくても意外と読めますが、最御崎寺は難しいです。37%も正答率があったのが意外でした。10%くらいかと思いました。

 

その他の四国八十八ヶ所難読札所名

津照寺

これら以外にもちょっと難しい札所名がいくつかあるので、おさらいしてみましょう。お遍路経験者でも意外と間違って覚えていることもあるものです。

 

お遍路未経験者は知っておくと安心です。

 

ネット記事になっていた鶴林寺よりも確実に読みにくいと思われるのが津照寺、禅師峰寺、神恵院あたりでしょうか。

 

他は簡単なのに意外と読めないパターンが多いです。「こんせんじ」なのか「きんせんじ」なのか?「もとやまじ」なのか「ほんざんじ」なのか?

 

四国八十八ヶ所難読札所名まとめ

禅師峰寺

固有名詞というのは本当に難しいです。文字は知っていても読めないことがあるのは、日本語の難しいところ。

 

こういった札所だけでなく、お遍路中に歩く地名や橋、川、港、駅などの名前も難しいものがいくつもありました。

 

そういうのを知るだけでも四国の知識を身に付けた気分になり、結構嬉しいものです。

 

少なくてもお遍路さんは札所の名前は正確に覚えておきましょう。

 

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

shikoku88.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

オリジナルお遍路・四国八十八ヶ所専用Tシャツ作ってます

あなたはお遍路に行きます。

白衣は着たくない、いや白衣は着ていても中に着るシャツはどうしよう?

アニメやバンドのTシャツ着て行くのはちょっと抵抗があるし、無地の方が良いのかな?

でも、お遍路に適したシャツがあればいいけどな・・・。

そんなあなたにお遍路用シャツを作っています。

The Shikoku Pilgrimage 88ドライTシャツ

吸汗速乾機能が付いているドライシャツなので、歩き遍路で汗をかいても雨に濡れても、洗濯してもすぐに乾きますし、UVカット機能も付いています。

南無大師遍照金剛/同行二人ドライTシャツ

色も40種類以上、サイズも子供用からSS〜3Lまで多種あります。

また、ドライTシャツ以外のシャツやパーカー、スウェットなどもあります。

Shikoku Pilgrimage 88ドライTシャツ

素材:ポリエステル100%

生地の厚さ:4.4オンス

オンデマンド転写プリント

徒歩遍路中Tシャツ

おすすめの色は白衣を着ない場合は白。お遍路は白いものを身につけるのが基本です。

白衣を着るのであれば何色でも好きな色をどうぞ。黒も悪くないと思います。

 

Shikoku 88 Temples Pilgrimage

空海肖像画Tシャツ

 

四国八十八ヶ所だけでなく、各地の写し霊場や、台北新四国八十八ヶ所霊場など外国で着用するのも良いと思います。

お遍路中はこれを着るか、これの上に白衣を着ていれば万全かと。

ぜひご検討ください。今後もデザインは追加予定です。

 

 

お遍路中に熊に遭遇する可能性はある?四国にいる野生動物について

 

そもそも四国に熊って生息しているの?

ツキノワグマ

ある人から「遍路中に山の中で熊とか出ないの?」と聞かれました。

確かに四国の山の中を歩いているときに熊に遭遇したら、かなりピンチです。

結論から言うと、四国に熊は生息しています。ツキノワグマです。

以前、お遍路に関する疑問をまとめましたが、ここに別途、熊を含む四国の野生動物について記しておきます。

 

shikoku88.hatenablog.jp

四国に生息する野生動物

太龍寺から下るときに危うく踏みそうになったマムシ

四国は山岳地帯が多いこともあり、多様な野生動物が生息しています。

  • 熊
  • イノシシ
  • 鹿
  • 猿
  • 狸
  • 蛇
  • ハクビシン
  • アナグマ
  • イタチ
  • テン
  • 野ウサギ

これら以外にももちろん多くの鳥類や昆虫、水生生物などもたくさんいますが、遭遇して驚くのは上記のような動物でしょう。

 

ちなみに私が通し歩き遍路をした時に遭遇したことがあるのは、蛇、猿、狸くらいです。回数で言うと蛇は10回以上、猿は5回くらい、狸は1回です。

 

私ではないですが、遍路中に出会ったお遍路さんからイノシシを見かけたという話も聞きました。

 

狸は逃げていくので特に人間に攻撃してくることはありません。少し気を付けるべきなのは猿です。猿はたいてい数匹(以上)で群れて姿を現すことが多かったです。

 

しかしこれらの野生の動物は警戒心も強く、人間を見るとたいてい逃げていきます。

 

私が一番注意していたのは蛇です。毒がないのならまだよいのですが、マムシも生息しており、出くわしたこともあります。

 

たいていは人間の気配を察知して逃げていきますが、山の中の遍路道に横たわっている場合や枯れ木や枯れ葉の下にいる場合があり、うっかり踏んでしまいそうになったこともありました。

 

もちろんこれらの動物は時期により、活動が活発になる場合と、そうでない場合があると思います。

 

私が歩いたのは春から初夏にかけてでした。

 

四国の熊はどこにいる?

 

生息地は徳島県と高知県の県境付近にある剣山周辺と言われています。数十匹生息していると言われています。

 

 

一般的な遍路道とは離れているため「遍路中に熊に遭遇することはない」とも言われ、またお遍路さんで熊に出会ったという話も聞いたことはありません。

 

しかし!実は焼山寺周辺では熊の目撃情報があるようです。熊の行動範囲を甘くみてはいけません。ツキノワグマの行動範囲は一般的に40~70㎢とも言われますが、中には100㎢以上を移動する個体もいるそうです。

 

とにかくかなりの広範囲を移動します。

 

そうなるとねぐらは剣山だとしても焼山寺あたりは余裕で行動範囲に入ってきます。

www.teguchi.info

これを見ると、焼山寺周辺で2024年、2025年に熊が目撃されています。しかも参道で目撃されたケースもあるのです。

 

お遍路中に山の中で熊に遭遇する可能性はゼロではないのです。

 

しかも昨今、全国的に熊が市街地にも出没していることはニュースで見たことあると思います。エサの問題なのか、詳しくはわかりませんが、熊の行動範囲は広がりつつあるのです。

 

今まで目撃されたことのない場所で熊に遭遇する可能性も否定できません。

 

熊に出会ってしまったらどうすれば良いのか?

ツキノワグマは警戒心が強く、こちらから攻撃したりしない限り、逆に人間を見つけると逃げていきます。凶暴性は低いのです。

 

また、雑食性とは言え、普段は草木や木の実などを食べる草食主体の動物です。ヒグマと比べたら危険度は低いです。

 

しかし、万が一出会ってしまったら・・・と心配な人はどう対処したら良いのかを確認しておきましょう。

bearspray.jp

上記リンク先にどのくらいの距離で出会ったかによっての対処法が記載されています。

 

少なくても鈴くらいは金剛杖かカバンに付けておいたほうが良いかもしれません。音で人間がいることを知らせることができます。

 

熊撃退スプレーなどお遍路で用意していく人はほぼいないと思います。だからと言ってウィリー・ウィリアムスくらいの格闘家や武道家なら勝てるかもしれませんが、一般人が素手で勝てる相手ではありません。

 

武器は金剛杖。近くで出会ってしまったら、これで熊を牽制し、熊にここに人間がいることを気づかせ、自ら逃げてもらうのが一番。

 

最悪の場合は金剛杖で戦うしかありませんが、剣道の達人でもない限り難しいかもしれません。

 

と、不安がらせるようなことを書いてしまいましたが、四国で熊に襲われたという事例は探しても見つかりません。

 

年に数回目撃情報がある程度。ツキノワグマは攻撃的な性格ではありませんので、ほかの野生動物同様、人間が近くにいるのを察知したら、自ら逃げていきますので、安心してください。

 

お遍路中に熊に遭遇する可能性まとめ

焼山寺へ



熊に遭遇する可能性は極めて低いですが、ゼロではありません。

 

しかしもし熊を見つけることがあったとしても、かなり遠くから目撃する程度のはずです。

 

それよりもその他の動物に出会う可能性のほうが圧倒的に高いです。

 

多くの野生動物は人間を自ら避けていきます。しかし、もし万が一攻撃されることがあった場合の頼みの綱は金剛杖です。

 

金剛杖は立派な武器にもなります。「金剛杖を武器に使うなんてとんでもない罰当たり!」なんていう意見は聞きません。命より大切なものはないのです。きっとお大師様が守ってくれると思いますよ。

 

〜お知らせ〜

熱心なお遍路さんなら、知っているかもしれない「幸月事件」をベースにした長編小説をAmazon Kindleで販売しています。私の自信作。

全てのお遍路さん、読書好きな人にぜひ読んでいただきたいです。

同行、二十八度: 四国八十八ヶ所、罪を背負って歩いた男

 

 

同行、二十八度

 

shikoku88.hatenablog.jp