2021年6月25日(金)
最後に遍路と四国の総括を
54日間で結願しました。こんなに長く旅をしたのは生まれて初めてで、今後ももうないでしょう。
楽しく、そして厳しい旅でしたが、だからこそ遍路には思い入れがあり、四国の自然、文化、食べ物、一期一会で出会った人達のことが忘れられません。ここでその総括をしていきたいと思います。
歩いてお遍路をしてきた感想
はっきり言って歩いて結願までするのは簡単ではありません。まあ簡単と思っている人はいないと思いますが。
歩いてお遍路を始めた人は70%の人は途中でリタイアするそうです。雨なので車に乗る、疲れたので電車を使う、怪我をしたので帰宅する。心が折れてこうやって途中で徒歩結願を諦めてしまう人が多いのです。
そういう人の心境はよく分かります。
心が折れず、苦境を乗り越えて歩き通すと、達成感はすごいです。そしてその時多くの人に支えられてここまで来れたという思いが強くなります。
野宿派の人はまた違う感想があると思いますが、私が思ったのは遍路宿に支えられて結願できたという思い、そして旅の途中で出会い、お接待いただいたり、勇気づけてくれた四国の人達への感謝です。
東京にいては出会えない沢山の自然との出会いも楽しかったです。山、海、川。そして色んな生き物。
多くの自然を感じ、また自然の景色を見ることができました。これも歩いてお遍路をしたからだと思います。
歩き遍路をしたい人へのアドバイス
区切り打ちの人はまた来れば良いので問題ないでしょうが、通して歩くつもりの人はそれなりに覚悟を持って来たほうが良いです。
事前に可能な限りの情報収集をすることと、平地の歩き及び山登りの練習は必ず必要です。
どういうところに泊まるか。野宿だってどこでもできるものではありません。善根宿だってどこにでもあるものではありません。民宿も同様。事前にある程度リサーチをしておきましょう。
脚力、体力はとても重要です。毎日20〜30㎞歩ける力は身に付けておきましょう。また、近所の山に登り、登山の力も養っておきましょう。
また持ち物は良く吟味して、必要最低限にし、リュックの中身は可能な限り軽くすること。重ければ重いほど体力を奪います。
また、自分の体力、脚力を過信せず、無理な計画は立てないこと。特にまだ慣れていない徳島県では無理のない計画を心がけたほうが無難です。
四国の感想
2ヶ月近く滞在した四国。徳島県、高知県、愛媛県、香川県。東京に住んでいる私からするとカルチャーショックとまではいかなくても、文化や習慣の違いを感じることが多々ありました。
遍路中のブログでも触れていますがここで、総括したいと思います。ここではどこかの県というよりは四国全般で感じたことをまず箇条書きで書き出してみます。
食関係
- 刺身は刺身醤油を使う。
- たこ焼き屋が多い。
- うどん屋が多い。
- うどん屋やラーメン屋でおでんを売っている。
- 蕎麦屋は少ない。
- ソースはウスターソース。
- 鰹のたたきにはスライスニンニク。
- 聞いたこともない柑橘類がたくさんある。
- 南国なのに鍋焼きラーメン、鍋焼きうどん。
生活関係
- 歩道が右に左に移動する。
- お接待含めお遍路さんに優しい。
- お墓が自宅の敷地内にある。
- 犬が番犬の役割を果たしている。
- 歩いている人が極端に少ない。
- 廃屋、廃車、廃材が放置されている。
- カラオケ喫茶が多い。
- 蛇が多い。
- 商店街の多くがシャッター街化している。
ポケモンGO
- 手投げしている余裕なし。
- ポケスト少ない。
- アイテム枯渇がすごい。
- CPの低いポケモンをジムに配置する。
- ピンクジムなどテーマを設けてジムに配置する。
- 山ではレイドに誰も来ない。
- お寺などポケモン爆沸きスポットが多い。
- 多くの地元民は車でGO。
- 山間部ではレアなポケモンが出る(アンノーン、キバゴ、オンバット等捕獲実績)。
四国でうまかった食べ物
四国では普段はなかなか食べることができない食べ物を色々食べることができました。
本当に色々美味しいものがあって順位を付けるのは難しいので、箇条書きにしておきます。お遍路をやりつつ、地元の美味しいものも食べたいという人は参考にしてください。
- 鍋焼きラーメン(高知県)
- 徳島ラーメン(徳島県)
- うどん(香川県)
- 焼豚玉子飯(愛媛県)
- 柑橘類のジュース(四国全域)
- 宇和島鯛めし(愛媛県)
- 今治鯛めし(愛媛県)
- タビエビ(高知県)
- マテ貝(香川県)
- 鰹のたたき(高知県)
- 星加のゆべし(愛媛県)
特に記憶に残っているのは下記。
鍋焼きラーメン
須崎市のまゆみの店。ここで2回食べました。シンプルなラーメンだけど毎日食べたくなる味。アツアツで最後まで美味しい。
徳島ラーメン
徳島市のいのたにで2回、東大で1回食べました。甘みのある独特な味のスープに、肉と生卵。すき焼きっぽさも感じます。
うどん
うどん県は流石にレベルが高かったですね。溜という店のうどんが一番美味しかったように思います。
焼豚玉子飯
愛媛県の福美食堂で3回も食べてしまいました。ご飯の上に焼豚、更にその上に半熟の目玉焼きが乗って、甘辛いタレをかけてある食べ物。シンプルなのにやみつきになるB級グルメです。
宇和島鯛めし
鯛めしは今治などの炊き込みでなく、さしみをタレと生卵でからめてご飯に乗せて食べる宇和島鯛めしの方がどちらかと言うと好みでした。和日輔で食べた鯛めしは絶品でした。
タビエビ
高知県の海坊主ホテルで食べました。地元の人でもなかなか食べることができないというレアなエビです。味が濃くてカニとエビの中間みたい味でした。大変印象に残りました。
マテ貝
香川県の藤川旅館で食べました。細長い2枚貝で、濃いシジミのような味がします。初めて食べました。こちらも印象深いです。
民宿や旅館に泊まると色々な食べ物が出ます。土地の名物や旬のもの。また遍路道沿いには美味しそうな店も沢山あります。
これらを楽しめるのも歩き遍路の良いところです。
詳細は県別にまとめましたので、遍路しながらグルメも楽しみたい人は読んでみてください。
最後に。
このブログは四国八十八ヶ所巡礼のために開設したもので、今後は更新頻度はかなり低くなります。ネタがあれば書きます程度です。
初めてのブログで拙い面もあったとは思いますが、読んでいただき本当にありがとうございました。またツイッターを含めて応援、コメントありがとうございました。大変励みになりました。
歩いて四国八十八ヶ所霊場を巡拝したことは一生の記念であり、また一生の自慢です(笑)。
良い経験ができました。今後はこの経験を人生の糧として、生きていこうと思います。
再見。
→ 歩き遍路日記を最初から読みたい人はこちら【歩き遍路1日目】
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何かありましたらご連絡ください。
四国八十八ヶ所遍路大使