弘法大師(空海)御生誕1250年四国の記念事業まとめ
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弘法大師(空海)生誕1250年
弘法大師は宝亀5(西暦774)年6月15日、現在の善通寺がある場所で生まれました。
佐伯家の三男として生まれた弘法大師は幼名を真魚(まお)と言い、今の善通寺市で過ごしたとされています。
令和5(2023)年は弘法大師が生まれてから1250年にあたり、記念事業が開催されることが発表されています。
開催期間中には普段と違う特典があるのでこの期間にお遍路をすると良いことがあるでしょう。
いつお遍路に行くか迷っている人は是非この機会にチャレンジしてみることをおすすめします。
ネット上にはこの御生誕1250年の記念事業をまとめているところが見当たらないので、ここでは善通寺、四国八十八ヶ所霊場会、四国別格二十霊場会などで行われるそれぞれの記念事業をまとめたいと思います。
なお、新情報があれば随時加筆訂正していきます。
善通寺御影堂大法会
日程:令和5(2023)年4月25日(火)
全国18の真言宗総本山「十八本山」寺院や四国八十八ヶ所霊場寺院の僧侶が参加して行います。大法会に合わせて空海自筆とされる秘仏の肖像画「瞬目大師像(めひきだいしぞう)」を17年ぶりにご開帳します。
また、高松市の県立ミュージアムでも寺宝の展示を行う予定です。なお、ご開帳や寺宝の展示は6月15日(水)まで。
※真言宗十八本山とは真言宗主要16派の総大本山18寺院のこと。
善通寺交通安全祈祷殿建立
善通寺では弘法大師御生誕1250年の記念事業として三井住友海上火災保険の支援を得て交通安全祈祷殿を建立します。御本尊は交通安全地蔵尊。
(2021年12月13日BUISINESS KAGAWA)
善通寺授与品
弘法大師御誕生1250年を記念した授与品が善通寺で入手できます。
- 御誕生1250年記念手ぬぐい 2色(桃・紫) 500円
- 腕輪念珠 8種 1400円〜
詳細は下記のリンク参照。オンライン購入も可能です。
善通寺〜こころに響く空海の言葉 Voice Cine Walk
専用のイヤホンをしながら歩いていると、仁王像や空海から直接声をかけられているかのような体験ができるサウンドアトラクション。
善通寺境内がバーチャル空間になり、まるで映画のようなリアル体験ができ、空海の教えを学べる場に変わります。
※現在新型コロナ感染拡大防止のためサービスを一時中断しています。詳細や再開時期は下記のリンク先にお問い合わせください。
善通寺~こころに響く空海の言葉 公式サイト | ボイシネウォーク
四国八十八ヶ所霊場記念事業内容
日程:令和4(2022)年6月15日(水)〜令和6(2024)年12月31日(火)
生誕1250年の1年前からスタートして、約2年半に渡り下記の記念事業が開催されます。
88大師メッセージの押印
納経時に各札所の住職が選んだ弘法大師に関連する言葉が入った記念印を押印。これは88ヶ所全て違う内容です。
88記念カードの授与
納経すると弘法大師や四国八十八ヶ所霊場に関することが描かれた記念カードが授与されます。これも88ヶ所全て違う内容でカラーで印刷されています。
88記念カード保存帳の頒布
上記の88記念カードを綺麗に保存しておくための保存帳です。各札所で500円で頒布されます。
88記念カード結願セットの頒布
こちらは結願後、88記念カードを額装するためのセットです。A2サイズ。壁に掛けられるようになっています。3500円で各札所の納経所にて頒布されます。
大師納経
上述の御本尊納経とは別に書き置きのみですが大師納経があります。こちらも88大師メッセージが押印されます。
88枚揃ったら製本が可能です(3500円)。霊山寺、善通寺、大窪寺に申込書があります。製本が出来上がると記念バッジがもらえます。
上記四国八十八ヶ所霊場会の記念行事詳細はこちらをクリックしてください。
四国別格二十霊場霊木御影
四国別格二十霊場では弘法大師生誕1250年を記念して高野山の霊木である檜を使った御影が頒布されます。
専用台紙、専用額、お守り袋もあるので詳細は下記リンク先をご覧ください。
弘法大師空海御誕生1250年記念 3霊跡巡礼スタンプラリー
弘法大師ゆかりの地である香川県善通寺、京都府教王護国寺(東寺)、和歌山県金剛峯寺の3霊跡をめぐるともれなく記念品をいただけるスタンプラリーです。
弘法大師空海御誕生1250年記念3霊跡巡礼スタンプラリーを実施します!
記念品は特製日本手拭いです。デザインなど詳細は上記リンク先でご確認ください。お遍路中に善通寺のスタンプはいただけると思うので、善通寺で台紙をいただき、聞いてみると良いでしょう。
注意点はこの記念品は善通寺か金剛峯寺でしか入手できないことです。お遍路結願後に東寺に参拝し、その後に高野山に向かうと良いと思います。
徳島県立博物館「空海と弘法大師」展
弘法大師生誕1250年を記念して徳島県では企画展が開催されます。
2023年4月25日〜7月17日
愛媛県立美術館「国宝高野山金剛峯寺展」
弘法大師空海誕生1250年記念して愛媛県で企画展が開催されました(終了しています)。
2022年10月1日〜11月20日
四国阿波八供養菩薩霊場創設
徳島県では吉野川を挟んだ8つの寺院が集まり、八供養菩薩を勧請し、「抜苦与楽(苦しみを除いて安楽を与えること)」を願いとした日本で初めての八供養菩薩霊場である四国阿波八供養菩薩霊場が創設されます。
8つの菩薩様をお参りする霊場です。
弘法大師御誕生1250年大法会記念展
「お大師さまから、お大師さまへ」
2023年4月15日〜10月9日
高野山霊宝館【展覧館について:宗祖弘法大師1250年大法会記念展】
まとめ
上記は四国や高野山で行われる生誕1250年の記念事業です。全国の主要な真言宗の寺院でも何らかの記念事業が行われるのではないかと思います。
また、民間レベルでも記念のお酒が発売されたり、お遍路グッズが発売されたりもしています。
四国八十八ヶ所霊場や四国別格二十霊場では普段は手に入らない特別な頒布品なども用意されています。
「お遍路行きたいなあ、いつ行こうかな」と思っている人は絶対この時期に行くべきです!
お遍路は無理という人も善通寺の秘仏や寺宝は見る価値あると思います。
この節目の時期に行くことこそチャンスです。是非四国を楽しんでください。
【何かありましたらご連絡ください】
四国八十八ヶ所遍路大使 NOBU
遍路グルメ!遍路中に食べた忘れられない美味しかったもの《香川県編》
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香川県と言えばうどん!
香川県はうどん県。今では全国的に知名度が高くなっているこのうどん県の呼称は実は2011年からなので、そんなに古くから言われていたわけではないのですね。
うどん県という呼称はともかく、香川県と言えば讃岐うどんに代表されるようにうどんを思い浮かべる人が多いでしょう。
うどんとヤドンの語呂が似ているからヤドンになったのだろうと思いますが、県内数カ所にヤドンマンホールもあり、また伊藤園のヤドン自販機もあります。
遍路の思い出としては(本当は徳島県だけど)遍路ころがしの難関雲辺寺の存在と、弘法大師誕生のお寺善通寺、結願の大窪寺は特に印象に残ってます。
また瀬戸内海の美しさ、毎日のうどん、お接待が多かったように思ったのも香川県の印象です。
香川県で食べた美味しかったもの
うどん
やはりまずはうどんです。
今まで四国を訪れたことのなかった私は香川県だけうどん屋が多いのだろうと思っていましたが、実際は違います。
四国四県全てでうどん屋は多めです。
東京だと圧倒的にそば屋が多いですが、四国ではそば屋はほとんど見かけません。その代わりにとにかくうどん屋が多い印象。
人口10万人あたりのうどん屋軒数は全国平均で14.15軒。ところが香川県は50.16軒もあります。もちろんダントツの1位です。
そんなこともあり、香川県では毎日うどんを食べていました。
どの店で食べたものも本当に美味しかった。そして安かった。安くてうまい。最高です。
・こがね製麺所
香川県内に数店舗あるこがね製麺所。うまかったですね。コシが程よくて、スープもやっぱりうまい。
年間280万人が訪れる讃岐うどん店「こがね製麺所公式ウェブサイト」
ネギやワカメが盛り放題っていうのもこの辺りでは普通のサービスですが、ポイント高かったです。
このレベルの店が敷居も高くなく、ごく普通に存在していて、地域の方々の胃袋を満たしていることがすごいです。
年間280万人が訪れる香川県人気うどん店!こがね製麺所★讃岐うどん お土産うどんセット(選べるつゆ付)12人前 価格:2,160円 |
・溜
中でも一番うまいと思ったのは溜(たまり)。ここは大きな駐車場に次々と車が発着していましたが、回転率が良いのか並ばずに入れました。
麺はコシが強く、歯ごたえ抜群で食べ応えがありました。
ここもネギやワカメなどは入れ放題でしたね。手打ちのうどんと意外とさっぱりとした魚介のタレが記憶に残りました。
価格:1,500円 |
マテ貝
マテ貝なんて食べたこともなければ知りもしませんでした。観音寺市の藤川旅館で見たことのない妙な貝が出てきました。
上の写真の赤い印がマテ貝です。そう細長いのです。しかも謎なのは細長いのに2枚貝なのです。
しじみやアサリ、ハマグリと同じなのです。これは驚きました。
上の写真のように2枚の長い貝が合わさっていて、剥がすと中身が出てきます。不思議な貝ですね。
これは瀬戸内海の砂浜で潮干狩りすると採れるそうです。藤川旅館の大旦那も潮干狩りで採ってきたと言っていました。
味の方はと言うと、2枚貝なのでアサリのような味です。しかもちょっと濃い目の味でかなりうまいです。
私はこんなにたくさん食べられるかなと思ったのですが、一気に食べてしまいました。
煮ても焼いても美味しいそうです。食べたことのない人にこそ食べて欲しい食材です。
価格:2,585円 |
まとめ
今思うと悔いが残るのは骨付鳥を食べる機会を逸したことです。香川県の遍路期間は短く、食べよう食べようと思っている間に結願してしまいました。
次回香川県に行く機会があったら絶対食べてみようと思います。
余談ですが、四角いスイカって知っていますか?香川県善通寺市で栽培しているその名の通り丸ではなく四角いスイカです。
これは未成熟で出荷されるため食べて美味しいというものではないようですが、一度現物を見てみたいですね。基本的に展示用、観賞用で1年間大丈夫だそうです。
しかし価格は1万円以上。高いです。個人で買うというよりお店の装飾などに使うケースがほとんどでしょう。
どこかのお店で見かけたら、それはきっと香川県善通寺市産です。
さて、考えてみると香川県ってなかなかすごいです。
全国に分社がある金刀比羅宮の本社があり、また全国に散らばる真言宗の開祖弘法大師の生まれ故郷善通寺もあるのです。
更に瀬戸大橋、讃岐うどんという日本で知らない人はいないレベルのものまであります。
日本一小さな県ですが、観光資源は大きいという印象です。
香川県に来ることがあったら、是非うどんの食べ比べをしてください。そこらじゅうにうどん屋はあるし、ネットで調べれば有名店もわかります。
うどん県の醍醐味をまたいつか味わいたいです。
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遍路グルメ!遍路中に食べた忘れられない美味しかったもの《愛媛県編》
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愛媛県はみかんしかイメージがなかった
瀬戸内海は今まで本州側からしか見たことがなく、四国から初めて瀬戸内海を見たときはその直前まで見ていた太平洋との違いに驚きました。
とにかく波が静か。そしてどこを歩いていても常に瀬戸内海に浮かぶ島々が見える。
落ち着く感じと、(記憶にもないのに)懐かしい感じがしました。
ところで愛媛県というと一番に思いつくのは私の場合みかん(柑橘類)でした。
もちろん柑橘類の種類は多く、また毎日のように食べましたがどれも新鮮で美味しく記憶に残るものでした。でも柑橘類と並んで、遍路宿で毎日のように出されていたものがあります。
鯛料理です。何とも豪華ですね。愛媛県は養殖鯛の生産量日本一なんです。
愛媛県で食べた美味しいもの
宇和島鯛めし
歩き遍路をしていて愛媛県に入ったところで立ち寄ったコンビニの前で地元のおじさんに声を掛けられました。お遍路さんは良く地元民から話しかけられます。
おじさんが言うには愛媛に来たら2種類の鯛めしを食べろ。宇和島と松山・今治で全然違う鯛めしが食べられる、絶対食えよ!とのことでした。
鯛めしというものがあることは知っていましたが、2種類あることも、愛媛県が養殖鯛の生産量日本一であることもこの時は知りませんでした。
しかし宇和島に行ったら食べてみようと思い、宇和島到着後夕飯に食べました。
私が食べたのは和日輔(わびすけ)と言うお店でした。これは本当に誇張なしに感動モノでしたね。
旬膳・郷土膳 和日輔(わびすけ) |愛媛県宇和島市の極上郷土料理屋・和日輔(わびすけ)
鯛の刺身と薬味を生卵、海苔、ゴマを混ぜたタレに浸けて、それをそのままご飯にかけて食べます。
美味でした。特別すごい調理をしているわけではないと思うんですけど、このうまさは何なんでしょう?
はっきり言います。長い遍路中にご当地グルメをいろいろ食べてきましたが、宇和島鯛めしが最高に美味かったです。優勝です!
翌日は宿泊していたJRホテルクレメント宇和島でも朝食に鯛めしを食べましたが、これもうまかった。
鯛って高級魚のイメージ。なのにこんなに気軽に食べられる愛媛県、すごい。
東京に帰ってからもこの味が忘れられず、新橋にあるせとうち旬彩館のレストランでも食べました。
ちなみにこのせとうち旬彩館はいまだに月1回くらい通っています。香川県と愛媛県のアンテナショップです。2階にはレストランがあり、そこで郷土料理も食べることができます。
東京の人にはオススメの店ですが、なかなか来れない人は是非通販で味わってもらいたいです。
価格:2,851円 |
松山鯛めし
2種類の鯛めしのもう一つがこちらです。宇和島など南予地方では上述のように刺身を使った鯛めしですが、松山や今治あたりの中予・東予地方では鯛の炊き込みご飯を鯛めしと呼びます。
同じ鯛めしでも全然違うのです。共通点は鯛を使った料理と言うだけ。
愛媛県に来たらこの2種類の鯛めしは絶対に食べ比べなきゃなりません(義務)。
私が食べたのは松山のたかのこの湯にあるあまねく食堂。ここで夕食と翌日の朝食にいただきました。
更に今治でも駅前の二葉と言う定食・弁当屋で夜と朝の2回食べました。計4食も食べてるんですね。食べ過ぎでした。
TOPページ - 駅弁・お弁当・仕出し | 二葉【愛媛県今治市】瀬戸の押寿司・鯛めし・日替わり弁当
鯛の出汁の炊き込みご飯です。不味い訳ありません。優しい鯛の旨味で、おかずは不要。どんどん食べてしまいます。
宇和島鯛めしとは全く違うけど、これはこれであり。
いや待てよ。松山鯛めしの炊き込みご飯に宇和島鯛めしの刺身とタレをぶっかけたらもっとすごいのではないか?と言う合体技を思いつきましたが流石にそれは贅沢すぎるか。
誰かチャレンジしてみてください。
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塩バターどら焼(どら一)
愛媛県に入るとちょくちょくハタダ栗タルトの店舗を見かけます。
誰かが言っていましたが、これは罠です。そして私はその罠にまんまと引っかかってしまいました。
中に入ると美味しそうな和菓子、洋菓子が手頃な価格でたくさん並んでいます。何も買わないで帰るわけにはいきません。
結局タルトなどいくつかのお菓子を買って、ニコニコしながら宿で食べることになってしまいました。疲れた身体にはこう言うお菓子が最適ですね。
このハタダは商品をスーパーにも卸していて、私は大洲市のスーパーで塩バターどら焼「どら一」を手にとってしまいました。
ハタダの罠にまたはめられてしまいました。これは超有名商品らしいですが、本当にうまいです。塩っぱさと甘さのバランスが良いです。しかもそこにバターのコクが混ぜ合わさる。
他ではなかなか似たどら焼きはないでしょう。是非一度は食べて欲しい絶品のどら焼きです。
価格:1,728円 |
星加のゆべし
西条市を歩いていると慶応三年創業星加のゆべしの看板が目に入ってきました。
長いこと店を構えていられるのはそれだけの理由がある。うまいに違いない。そう直感しました。
そんなことを考えてふらりと来店し早速購入。食べてみるとこれがやはりうまい。
甘い餡だけでできているわけではなく、多分白味噌を使っているのと柚子の香りもする。
歩き遍路中の休憩お菓子としてしも最適なので、お遍路さんはこの店を見つけたら是非買ってみてほしい。
なかなか似たような味のお菓子が思いつかない印象に残るゆべしでした。
【愛媛のお菓子】 【愛媛のお土産】 慶応三年創業星加のゆべし 一口ゆべし9個入 価格:1,290円 |
愛媛みかんジュース
やはり何と言っても愛媛といえばみかんでしょう。伊予柑とか清見とか聞いたことのある品種もあるけど、道の駅なんかに行くと全く聞いたことのない品種のみかんがたくさん売られています。
酸味、甘さ、苦味、食感がそれぞれ微妙に違うのです。愛媛でも何種類か食べたり飲んだりしましたが、私は前述の香川・愛媛せとうち旬彩館で更にジュースを何種類も買って飲み比べをしたりしていました。
それだけ果汁をそのまま絞ったストレートジュースはうまいし、何種類もあるので飲み比べが楽しいです。
自分の好きな味を探してみてください。
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焼豚玉子飯
これは衝撃でした。愛媛県東予地方、今治市あたりのB級グルメです。
ご飯の上に焼豚、その上に胡椒をたっぷりかけた半熟目玉焼き。そこへ甘辛い独自のタレをかけて食べます。
うまそうな感じはするけど、至ってシンプルなのでそんなに言うほどうまいのか疑問に思うのも仕方ありません。
ポイントはたっぷりの胡椒と甘辛いタレです。
これがあるので抜群にうまいのです。胡椒は家にあると思います。なのでタレさえあれば誰でも作れる料理です。
私は西条市にある福美食堂で2回も食べてしまいましたが、本当にうまかった。そしてこれなら家でも再現できそうだと思いました。
タレはこれです。これさえあれば万全です。
ちなみに私はこのタレ、既に家で使っていて3本目になります。うまいです。魔法のタレをどうぞ。
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まとめ
高知県では毎日のようにカツオのたたきだったのが、愛媛県に入った途端毎日鯛料理でした。
2種類の鯛めしの他、鯛茶漬け、鯛の煮付け、鯛の刺身。豪華すぎるぞ、愛媛県。
お遍路とは札所に行くことだけが目的ではありません。
地元の食を楽しみ、地元の人と交流し、文化や景色、自然を楽しむことこそ醍醐味です。
四国八十八ヶ所遍路大使はこういうことを経験したことを条件に任命されます。
経験した四国をみんなに広めることが任務です。
みかんだけじゃないんだぞ、鯛を食べなきゃ愛媛県に来た意味はない。
今ではそう断言できます。楽しいぞ、愛媛県!
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遍路グルメ!遍路中に食べた忘れられない美味しかったもの《高知県編》
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高知県のグルメと言えば!?
高知県は横に長いこともあり、また札所間の距離も凄いので、毎日海を見ながらとにかく必死に歩いた記憶が蘇ります。
途中で買い食いしようにも店が見当たらないことも多くて、そんなに沢山色んなものを食べてないような気がしていました。
この記事を書くにあたって高知県を歩いたときのブログを見返していますが、なんだかんだで実際は結構食べてますね。
歩いても歩いても痩せないわけです。
高知県はカツオに代表される魚介類がやはり有名で、毎日のように食べていましたが、それ以外にも印象に残る食べ物がありました。紹介しますね。
高知県の美味しかったもの
ごっくん馬路村
徳島県は「ザ・すだち」でしたが、高知県ではごっくん馬路村を良く飲みました。
徳島県編に続いてまた柑橘類の話になってしまいますが、高知県はゆず生産量日本一なんですね。
よってゆずを使った食べ物が多いですが、中でもこれは美味しくて何度か買ったり、もらったり。
ゆずの良い香りとさっぱりとした後味が抜群です。
お遍路で歩いた人は多分一度は飲んでるんじゃないかと思いますが、これからお遍路に行く人も一度は飲んでみてください。
価格:825円 |
小夏
四国は本当に柑橘類が多くて驚くことも多いです。歩いているとよく道の駅に遭遇します。道の駅は地域の特産品などを販売していて楽しいので必ずと言って良いほど立ち寄りました。
道の駅にはたくさんの柑橘類が売っていました。それも聞いたことのない名前が多くて、大きさも色も様々。食べ比べてみたい。けど、無理。
遍路宿でもその内のいくつかの柑橘類が出てきたりして楽しかったですが、中でも抜群にうまいと思ったのは小夏。
小夏は高知県の特産品で道路沿いにある無人販売所でも良く売っているのですが、10個くらい入っていたりするので、歩き遍路にはなかなか手が出ませんでした。
それでも遍路宿やお接待でいただくことがあり、美味しいなあと思っていましたが、中でも感動したのは岩本寺門前のまるい青果。
この店で生の小夏を絞ったジュースを飲んだのですが、「今まで飲んでた100%フレッシュジュースは何だったんだ?」と思わせるほどのうまさでした。
絶妙な酸味と甘みは驚くほどです。お遍路さんは是非岩本寺に行ったらこの店寄ってみてください。
高知県に行ったら小夏を食べましょう!
価格:2,980円 |
カツオのたたき
高知県で一番有名かもしれませんね。高知と言えばカツオのたたきです。
遍路宿でも必ず出てきましたので毎日食べました。東京の店で食べるときはペースト状のニンニクを添えてあったりしますが、高知ではスライスニンニクが普通です。
店によっては塩を振ってあるだけで出したりします。ネギがあったり玉ねぎがあったり、ポン酢だったり。
そんな東京との違いも感じながら毎日のように食べました。
しかし心残りだったのはお遍路さんに有名な多田水産に行けなかったことです。
店の前は通ったんですよ。でも土砂降りでずぶ濡れだったのと、少し前にランチを食べてしまったこともあって、満腹でスルーしてしまいました。
またお遍路する機会があれば是非行ってみたいです。
高知県にふるさと納税すると返礼品として多田水産のカツオのたたきがいただけるようです。
ふるさと納税したことありますか?この機会に是非ご賞味ください。
【ふるさと納税】 本場土佐久礼・わら焼きトロ鰹たたき【Sセット・約3人前】多田水産・高知 価格:13,000円 |
うなぎ
最後の清流とも言われる四万十川。ここではうなぎが有名です。
ほとんど養殖ですが、天然物も食べられるのが四万十屋。ここで食べたうなぎは本当に美味しかった。
2階のテラス席に座り、雄大な四万十川の景色を見ながら食べたのでうまさは倍増していたかもしれません。
東京でうなぎを食べる場合、蒸してから焼きます。しかしこちらのうなぎは蒸さないのです。そのまま焼く。
なので少し食感も違って新鮮な感じもしました。
こちらも高知県の特産品としてふるさと納税返礼品となっています。
ふるさと納税って知っている人はすごく活用しているけど、そうでない人もいると思います。
詳しくはググってもらえば良いとしても、簡単に言っておくと寄付なので税金の還付が受けられ、負担は実質2000円です。
つまり2000円で上記のカツオのたたきや、このうなぎが食べられるのです。
是非ふるさと納税をうまく使って、美味しいものを食べましょう。
価格:17,000円 |
鍋焼きラーメン
高知県って南国のイメージなのにこんな名物もあるんです。わざわざ熱々のラーメン。これは須崎市の名物。
最初は「ただの熱いラーメンでしょ」と思っていました。しかししかし!これが驚くほどうまいのです。
須崎でも有名な店はいくつもあり、下に紹介している橋本食堂もその一つですが、私が行ったのはまゆみの店。
ランチタイムを過ぎた時間なのでそんなに混んでないだろうと思ったのが甘かった。1時間待ち。東京の人気店でもこんなに並ぶことは滅多にないですよ。
でも待った甲斐がありました。絶品です。濃いめの鶏ガラ醤油味で具もシンプル。麺は熱々のスープで伸びないようにやや固め。
奇抜さのない、本当にシンプルなラーメンなんだけど、これがやみつきになるような味でした。
急遽予定を変更して、翌日も食べたほどです。
そしてその味が忘れられなくて、東京の高知県アンテナショップに売っている橋本食堂のラーメンを何度も買って食べました。
うまいです。ポイントは土鍋で作ること。これに尽きます。最後まで熱々のラーメンをどうぞ。
高知名物 須崎の橋本食堂 鍋焼きラーメン4人前【楽ギフ_包装】【楽ギフ_包装選択】【楽ギフ_のし】【楽ギフ_のし宛書】【RCP】【10P02jun13】 価格:1,260円 |
まとめ
高知県はとにかく魚介類が多かったです。遍路宿では毎日カツオのたたきが出るのは当然として、清水サバやタビエビ、長太郎貝、ドロメなんていうものも食べました。
新鮮な魚介類が安価で手に入るからこそ、遍路宿でも出せるのでしょう。東京でまともなものを食べると驚く価格になってしまうでしょうね。
高知県にはいつかまた行く機会があると思います。その時に何を食べるか今から楽しみです。
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遍路グルメ!遍路中に食べた忘れられない美味しかったもの《徳島県編》
四国には美味しいグルメがたくさんあった!
お遍路的に徳島県の印象はスタートの1番札所霊山寺と最初で最大の難関遍路ころがし焼山寺の印象が強いです。
まだ歩き遍路に慣れていない時期でもあり、疲れもありましたし、ペースもわかりませんでした。無理せず歩こう、最初はそんな感じでした。
1番札所霊山寺から歩き始めた私ですが、ダイエットを兼ねて歩くと言いつつ、朝夕の遍路宿では爆食、ランチも美味しいものを探し、デザートも食べてしまうということで結局痩せませんでした。
いや、情けないことに私はむしろ太りました。「歩き遍路してるのに太った」と言うと宿の女将さんに呆れられたことも数回。
でもせっかくの未知の場所の旅です。その土地の名物や旬の物を出してくれた遍路宿には感謝していますし、道中に食べた記憶に残る美味しいものはまた食べたくなります。
そんなわけでここでは歩き遍路をした人がもう一度食べたい!もしくは食べ忘れた!とにかくすぐに食べたい!と言うものを紹介したいと思います。
お遍路はまだしたことがないと言う人も是非四国のグルメにはどんなものがあるのか見ていってくださいね。
徳島県で食べた美味しいもの
徳島ラーメン
徳島県で食べたものの中で一番インパクトがあったものは徳島ラーメンです。遍路前に1回、遍路中に1回、遍路後にも1回食べて合計3回も食べてしまいました。
どう考えても食べ過ぎです。痩せるわけないですね。
徳島ラーメンにも白系・黄系・茶系など色々あるようですが、私が食べた「いのたに」や「東大」はスープが濃厚な豚骨醤油で焼豚の代わりに豚バラ肉、生卵をトッピングするのがデフォの茶系でした。
味は甘辛い感じで、すき焼きに少し似ています。「東大」の方が濃厚な感じがしましたかね。
毎日食べたい味ではなく、突然無性に食べたくなる味です。そう、クセになる感じ。
価格:3,480円 |
阿波尾鶏
徳島駅近くの食堂安兵衛で遍路開始前日に食べたのが阿波尾鶏の焼き鳥でした。四国は他県も含めて養鶏業が盛んなようですが、この阿波尾鶏。食べてみればわかりますが、そこらへんの居酒屋の焼き鳥とは全然違う感じでした。
安兵衛の焼き鳥は「かたい」「柔らかい」の2種類ありました。良く親鶏は固く、若鶏は柔らかいなんて言いますが、そういうふうに分けているのかはわかりません。
元々固めの鳥を叩いて柔らかくしているのかもしれません。でもとにかく2種類あり、その食感は別物でした。
かたい焼き鳥は味が鳥肉の味が凝縮されている感じで、噛めば噛むほど味が滲み出てきます。
柔らかい焼き鳥は本当に驚くほど柔らかく、その食感と鳥肉の肉の旨味が同時にきます。
とにかく阿波尾鶏。侮れませんでした。何というか鳥肉の旨味が凝縮されている感じがしましたね。
価格:4,700円 |
ザ・すだち
このジュース、お遍路をした人は一度は飲んでるんじゃないかな?
私は何度も買って飲みました。何だかヤミツキになるんですよね。しつこくなくてさっぱりした清涼飲料です。
四国はその温暖な気候に適した柑橘類が有名で、中でも愛媛県を思い浮かべる人も多い(私もそうでした)と思いますが、他の県でも柑橘類の生産は盛んです。
すだちの生産は実は徳島県が日本一位です。何と日本国内の90%を徳島県で生産しています。
酸っぱすぎない爽やかさを感じる酸味とスーッとした良い香り。これをジュースにしたのがこれです。
徳島県に来ればどこにでも売っていますが、他県ではなかなか売ってません。
夏に飲みたいですね!
【徳島県民のご当地ドリンク】ザ・すだち カートカン 195g×15缶 価格:1,685円 |
まとめ
お遍路していて美味しいものに出会うと嬉しいです。こういう地元の食を楽しむのもお遍路の醍醐味の一つです。味の記憶って残るんですよね。
徳島県は何と言っても個人的には徳島ラーメンのインパクトが凄かったです。東京では似た味のラーメンはなかなか食べられないでしょう。
いつかまた徳島に行く機会があったら、絶対食べます。
【何かありましたらご連絡ください】
四国八十八ヶ所遍路大使 NOBU
賛否両論?オンライン遍路がスタート!手軽に遍路ができる時代へ
オンライン遍路サービスが登場!
先日オンライン遍路のサービスが始まるというニュースがありました。
結構驚いた人もいるのではないでしょうか?
お遍路は徒歩のみの時代から車、バス、タクシー、電車、自転車を使うようになり、今ではバスツアーが主流ですが、ついにここまできたかという感じがします。
オンライン遍路 | 四国八十八ケ所霊場 | 小豆島八十八ケ所霊場 | 四国別格二十霊場 |
- 足腰が弱ってる、もしくは時間、費用に余裕がないけどお遍路やりたい
- コロナが心配でなかなか行けない
- 実際に歩いて遍路やるまでは興味ないけど、オンラインなら参加したい
といった層にはドンピシャのサービスですね。
一方で
- 実際に行かないとご利益もクソもない
- 何でもオンラインにすれば良いというものではない
- 遍路の楽しさ、厳しさを味わえないと何の意味もない
など賛否両論あると思います。
一体オンライン遍路とはどんなものなんでしょう?
オンライン遍路のコース
- 四国八十八ヶ所霊場(準備中)
- 四国別格二十霊場
- 小豆島八十八ヶ所霊場
3つのコースが用意されるようです。
四国八十八ヶ所はこのブログを書いている時点では準備中となっていますが、他2つのコースは既に受付を開始しています。
例えば四国別格二十霊場の場合は、週1回で全8日間で結願です。1回9,800円、全8回で74,480円となっています。
小豆島八十八ヶ所霊場は同様に10回で結願。1回の料金は上記別格と同じで、全10回で93,100円となっています。
四国八十八ヶ所霊場コースは料金はまだ不明ですが、数十万円はかかるものと思われます。
全てのコースで公認先達が現地からZoomで中継し、普通のツアーと同様に札所の案内を行い、一緒に参拝します。
また納め札は先に送られてきて、氏名などを記入して送り返すとちゃんと納札入に入れてくれるようですし、全回参加特典として納経帳なども用意され、後で送られてくるようです。
Zoomを使って先達と札所で一緒に参拝し、一緒にお経を読むという遍路疑似体験ができてしまうわけです。
オンライン遍路の課題
賛否両論色々な意見があるものとは思います。ただ私はどちらかと言うと賛成派です。
こういったオンライン何々というのは時代の流れもありますし、昨今のコロナ騒動でそれが加速している感があります。
また各札所や先達もお遍路さんの減少で収入的に厳しくなっているものと思います。
オンライン墓参りやオンライン初詣なんていうサービスも世の中にはあるのです。
オンラインお遍路があってもおかしくはないと思います。
ただしこういったサービスは需要があってこそ供給があるものです。需要がなければ淘汰されることになります。
需要があるのなら、それはそれで良いと思います。お遍路にすごく興味はあるけど、色々な事情でなかなか行くことができない。歩きどころかバスや車も無理というような人は潜在的に結構いるのではないかと思います。
そのような層がこのオンライン遍路の料金を見てどう思うか?「ちょっと高いな」と思うのか、「いやこれなら実際に行くよりかなり安い」と思うのかは個人の価値観の問題です。
私としてはお遍路というものがもっと世の中に広まって欲しいと思いますので、どのような形であれお遍路をしないよりは興味ある人にはしてもらうというのは良いことだと思います。
さて課題ですが、一つは上述のようにオンライン遍路をやってみたくて、しかもこの料金で納得できる層をどれだけ開拓できるかという点。
次にZoomの使い方をどれだけ理解してもらうかという点です。
公式ページにも使い方のYouTubeなどで理解を求めてはいますが、ターゲット層は恐らく高齢者が中心でしょう。ITリテラシーは概して相当低いという想定をしなければなりません。
多くの人はオンライン会議システムなど使ったこともないでしょう。スムーズにできるのかどうか?そもそもZoomのアプリをダウンロードできるのかどうか?
トラブルが起きて参加できなかった人はどうすれば良いのか?料金はかかるのか?そこらへんがちょっと不透明です。
誰かのYouTubeを公式サイトに貼り付けるだけでなく、もっと手取り足取り詳しく解説したページを作成しておいたほうが良いと思います。
可能なら、ダメな人はオンラインでパソコン遠隔操作のサポート付きなどというサービスを別料金でも良いので付けたほうが良いと思います。
パソコン(またはタブレットなど)がオンライン状態で電話が可能ならば、そういうサポートをする業者などいくらでもあるはずなので、そういうところに委託しても良いでしょう。
このくらいのオンライン遍路の料金を払える人なら、有料でもそのくらいの安心を買う人はいると思います。
そうすれば主催者側もサポート業者もお遍路さんもwin-win-winです。
まとめ
私は今、Zoomでオンライン台湾華語を学習しています。Zoomは仕事でも使っていたので使い方は問題ないですが、そういう人ばかりではないと思います。
会社でZoomが導入された時は、五十路の私よりずっと若い人でも使い方を私に教わる人もいました。
ましてや高齢者はかなり厳しいと思ったほうが良いです。手厚すぎるくらいのサポート体制が必要と思いますね。そのサポートの利用がないならないで良いのです。そのくらいの体制があるという安心感が必要かと思います。
オンライン遍路はあくまでも何らかの事情で実際にお遍路をできない人向けのサービスです。
可能な人はできれば歩き推奨ですが、それが無理ならバスでもマイカーでも区切り打ちで良いので現地に行った方が良いです。
現地に行くからこそ体感できることがたくさんあるはずです。
オンライン遍路で結願して、その後実際に行ってみるという人が少しでもいると一番良いですね。
ちなみに私はオンライン遍路をする気は今はありません。やるとしたらまた歩きでやります。でももっと高齢になって満足に歩けなくなったら、死ぬ前にもう一度遍路をしたいからという理由でオンライン遍路を申し込む日がくるかもしれません。
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小豆島八十八ヶ所巡りの基礎知識。距離以外に四国と何が違うのか?
小豆島八十八ヶ所巡り前の事前研究
2021年6月、四国八十八ヶ所を徒歩結願した私たち夫婦ですが、先日一緒に結願した女房殿が言いました。「小豆島八十八ヶ所を一度はやりたい」と。
私はあまり乗り気ではありませんでしたが、女房殿の希望はできるだけ叶えてあげたいので、いつか行くかもしれないと思い、小豆島八十八ヶ所のことを調べてみました。
今日はそれをまとめたいと思います。
香川県小豆島
小豆島。「あずきじま」「しょうずしま」ではありません。ただかつてはそのように呼ばれていた時代もあったようです。現在は「しょうどしま」と呼びます。
香川県の瀬戸内海に位置します。瀬戸内海では淡路島の次に大きい島です。香川県小豆郡は人口29,000人ほど。オリーブや醤油などの生産地として知られています。
道路で本州と繋がっておらず、空港もなく、船でしか行けない島としては日本で最大の人口がある島です。
船でしか行けないので、本州側、四国側からたくさんのフェリーが発着しています。
小豆島八十八ヶ所
指定の札所を歩いて(もちろん車でも自転車でも可)島を一周します。約145kmとのことなので、四国八十八ヶ所の10分の1くらい。
歩きでも1週間〜10日ほどで巡拝できます。
弘法大師はかつて四国から京都への行き帰りに小豆島に立ち寄り、島の各所で修行をしたそうです。なので、一般に言う地四国、新四国、写し四国と呼ばれるものとは違い、元四国とも呼ばれるそうです。
全国にある同様の八十八ヶ所巡りは単に四国八十八ヶ所を模したものです。小豆島のは弘法大師が修行をした場でもあり、一種特別な八十八ヶ所と言えます。
全国の地四国に関しては下記を参照。
地四国の中で島内で完結する八十八ヶ所巡りを島四国、お遍路を島遍路と言います。四国の香川県、愛媛県は瀬戸内海に面しており、小豆島以外にも島四国がある島はたくさんあります。
しかし上述のように小豆島は単なる島四国ではなく、由緒があります。
いつから始まっていたのか正確にはわかっていないようですが、300年前には既に多くの人が歩いていたと言います。
つまり小豆島八十八ヶ所は四国以外の他の八十八ヶ所巡りとは一味も二味も違うものなのです。特別な八十八ヶ所と言えると思います。
札所
小豆島八十八ヶ所なので札所は88ヶ所と思うのが普通ですが、実は94ヶ所が公認霊場となっています。
この内、普通のお寺の札所は30にとどまり、それ以外は堂庵や山岳霊場、総本院となります。
小豆島には星ヶ城山(ほしがじょうやま)と言う標高817メートルの瀬戸内海で一番高い山もあることから岩の間や洞窟などに山岳霊場が多数あることも特徴の一つです。
94ヶ所を歩くわけですが、四国八十八ヶ所で言うところの順打ちと言う概念がありません。
スタート地点が決まっておらず、どこからでも良いとされています。
と言うのも色々な事情で移転したところも多く、また昔とは道路も変わっています。番号順の次の札所より、3つ先の札所の方が歩くなら近いと言うような場所が多くあるようです。
そんなわけなので小豆島遍路をやる人は降り立った港から近い札所からスタートするようです。
港も土庄港、池田港、大部港、福田港、草壁港、坂手港とあり、それぞれ本州や四国と結ばれています。これらのどこからでもOKな訳です。
ただ最も多くの人が最初の札所として訪れるのは土庄港に近い、小豆島霊場総本院だそうです。
総本院から時計回りに巡拝し、小豆島を一周してまた総本院に戻ると言うのがモデルコースとされています。
また宿泊施設(遍路宿)も大きな港付近にしかありませんので、四国八十八ヶ所のようにその日に行った最後の札所近くの宿に泊まると言うことがなかなかできません。
なのでいわゆる打ち戻しを行いながら進んで行く形になります。打ち戻しは歩くのが難しい場合はバスを使うかタクシーを呼びます。
つまり同じ宿に連泊して、翌日はまた昨日の終了地点までバスなどで移動してその日のスタートを切るわけです。
またコンビニや商店の数も限られており、昼食は事前に用意して歩くのが基本のようです。
四国八十八ヶ所との違い
納経方法
上述の札所に関しても四国八十八ヶ所とはかなり違いますが、それ以外にも違う点があります。
まず納経です。お寺は30しかなく、他の札所の多くは無人です。つまり納経ができません。
どうするのかと言うと、1つのお寺で何ヶ所分かの納経を一緒に行います。
また四国八十八ヶ所は手書きで納経していただけますが、小豆島は基本的にスタンプのみです(手書きも可能ですが高くなります)。
納経料金は
- 寺院 300円
- 堂庵 100円
となっています。
納経帳に既に手書き部分が印字されており、それ以外のスタンプを押印する形です。札所によっては自分でハンコを押すところもあるようで、間違わないようにしないとなりませんね。
なお当然ですが納経帳は小豆島八十八ヶ所霊場専用のものを購入する必要があります。
土庄港や福田港近くの店で販売しているようですが、ネットでも入手できます。
小豆島遍路に行こうよ - お遍路/巡礼用品通販[いっぽ一歩堂]
読経方法
読経方法は基本的に四国八十八ヶ所と同じですが、公式サイトによると略式の読経を勧めています。
それは何故か?小豆島は1日に10ヶ所以上の札所を打ちます。札所ではやることが結構ありますよね。鐘を突いたり、参拝して、納経するだけでも作法通りにやると数十分はかかります。
四国は1日に平均すれば2ヶ所〜3ヶ所くらいしか打たないので特に問題ないですが、小豆島は違います。ここに大きな時間がかかってしまうわけです。これを短縮してスムーズに巡拝できるようにと言う配慮かと思います。
通常、経本に載っているお経は開経偈から始まり、懺悔文、般若心経など10以上のお経を唱えます。
小豆島遍路で推奨されているのはこの内の5つ。般若心経、本尊真言、光明真言、御宝号、回向文です。
一番長い般若心経は入っているものの、時間的には2/3くらいになるのではと思います。
なお、ここから先は私見になりますが、私はもっと短縮しても良いと思っています。
般若心経、御宝号だけ。もしくはそのどちらかです。ちなみに御宝号とは「南無大師遍照金剛」を3回唱えるお経です。
最低限、お経を唱えずに手を合わせお辞儀をするだけでも良いと思っています。
お経を唱えることが目的ではありません。また無意識に読んでるだけでも意味はないでしょう。要は気持ちの問題だと思っています。心を込めて対峙する。これが肝要かと。
納め札
初めて行く人は気にすることはありません。納め札は四国と同じく白です。しかし回数やそれに伴う納め札の色は四国八十八ヶ所と違うので注意が必要です。
- 白 1回〜6回
- 赤 7回〜12回
- 青 13回〜24回
- 銀 25回〜49回
- 金 50回〜69回
- 錦 70回以上
となっています。四国八十八ヶ所と比較すると赤と青の順番が違います。またそれぞれ回数も違うのです。
何故四国八十八ヶ所と違うのか明確な理由はもう誰もわかる人がいないそうです。ただこのルールだけが残っているそうです。
大師堂
四国八十八ヶ所には本堂と大師堂があるのが普通で、それぞれにお参りしますが、小豆島ではお大師様は本堂に一緒に祀られているところがほとんどだそうです。
これは小豆島八十八ヶ所の寺院全てが真言宗と言うことが関係しているそうです。
確かに四国八十八ヶ所には曹洞宗や臨済宗、天台宗などの寺院もあります。他地域の地四国も同様です。小豆島はそう言う意味でも珍しいのかもしれません。
まとめ
その他のことは四国八十八ヶ所と同じと思って良いです。例えば白衣や金剛杖などのお遍路アイテム、参拝方法なども同じで大丈夫です。
新しく必要なアイテムは小豆島八十八ヶ所専用の納経帳くらいです。
距離は短く手頃なので「四国八十八ヶ所は無理だけど・・・」と言う人にも勧められそうですが、実際は結構厳しいようです。
と言うのも海と山の部分が多いので、平地が少なく毎日上り下りが激しいようです。
いや、四国八十八ヶ所もそうだったと言えば確かにそうだったんですが、小豆島は短い距離の中にそれが凝縮されている様子。
実際私が歩いていないので感想もないですが、いつの日か行くかもしれない時のために小豆島遍路情報をまとめてみました。
なお、公式サイトがあるので詳しく知りたい人はどうぞ。
小豆島八十八ヶ所めぐり The Shodoshima Pilgrimage offiicial site - 小豆島霊場会
もし行くことになった時はまたこのブログを再開します。そして四国八十八ヶ所との違いを体験して報告したいと思います。
【何かありましたらご連絡ください】
四国八十八ヶ所遍路大使 NOBU